ふと眼下を眺めると、ネックレスが輝いていた夜があった。眼球が味わえるものなんて微かなのだ。きっとドーハの夜景そのものが或る異性への贈り物で、彼女が睡り、その胸元が輝きはじめたのだろう。夜の帳族。眼帯をして初めて視えるおおきな異星人を私はこう呼んでいる。視えないが故に、私は信じる。
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KODO
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