【路傍ノ戀】屋根と紅葉
ふたりで居ると妙に偶然が舞いおりてくる。
そのやうな人がおいでたら、戀愛された方がよい。紅葉のやうに移ろう交わりになるであろう。
本来、我が身は永遠などといった陳腐なものを求めて居ない。おもわず息をのむ一場を等しく欲しているだけなのだ。
互いに移ろい、それでも尚、たまたまがふたりを結んでいる。戀愛は常に偶然を屋根にして、過ごされたほうが自然なのかもしれない。
逆に云えば、偶然がなければ動かぬことである。
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