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『霧のコミューン』

 こゝ数年、父からノウフクを継いだり、佐伯前理事長から読書普及を継いだりした流れの中で、コミューンをそこはかなとなく考える機会が少なくなかった。コミューンとは仏語で基礎自治体といった意味のことである。

【晴耕団体】農福連携特例子会社連絡会(代表)

https://noutoku.jp/

【雨読団体】読書普及協会(理事長)

https://sdgsbook.com/

 そこに今福龍太の『霧のコミューン』が八年の歳月を経て、刊行された。少し本書から抜粋すると、霧のコミューンとは何かがわかる。

 それは第一に「予兆」をめぐるものである。

 第二にそれは「秘密」を暗示する。

 第三に、それは「偶有性」へと開かれてゆく共同体である。

 眺めていて、あゝ、大人の方法だなとおもう。思わず霧らしきところに本を置き、写真を撮ったが、裸眼で0.01の私はタイトルでなく、帯にピントがあっていたようだ。またこれも霧らしくてよしとしておく。

 さて、本来の日本は秘すれば花である。秘すらなければ、コミューンも花でなくなる。たゞ、その秘すり方が問題なのだ。本をひらいて、そのまゝ伏せておく。このようなイメージを私はしてきて、組織を運営してきたけれども、これからは本をひらいたまゝ、霧がけることにした。

 眼前にある組織なのに、入れそうで入れない。入場券は「たまゝゝ」とほんのひと欠片の微笑とでもしておこうか。云うまでもなく、微笑の姓は拈華である。

https://solola.org/

 今福さんの霧のコミューンは上になる。いずれ私も仲間に入れていたゞきたいと考えている。私の霧のコミューンはどうしようかしら。こちらに入りたいという奇特な方がいらしたら、身に霧を纏って、伏せていて欲しい。メイドの偶然がそのうち声をかけにいくであろう。

 皆さん、ステキな週末を。

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KODO
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