矢部直が死んだ
United Future Organizationの矢部直が死んだらしい。
1stに度肝を抜いて、満を持して2stを買った。
あの頃のUnited Future Organizationの格好良さと言うのは何と言えば良いんだろう。
あの時代の最先端だった。
あの頃のサンプラーなんて最長でも1分の機材を使って、あれだけの作品を作るなんて信じられなかった。
矢部直やラファエロ・セバーグは私には
「ああ言うスーツにが似合う大人になりたい」
と思わせた。
渋谷系ではなく、あの時代のacid jazzとはかなり懸け離れた音楽だった。
まさに90年代のJazzだった。
私は1977年生まれなので、1950年代~1960年代のJazzシーンは知らない。
ただ、矢部直やUnited Future Organizationの音楽に感じる自由やビ・バップ、モードジャズ、全ての音楽をjazzとする姿勢は、もう格好良いなんてもんじゃなかった。
jazzと言う音楽の自由さを体現していた。
ただ、私はUnited Future Organizationも矢部直氏のDJも体験した事はない。
松浦俊夫氏のDJは観たことがあった。
ただ、呑みすぎていた為か滅茶苦茶なDJになっていて、DJブースからケツを出して踊っていたり、高校生としても
「うーん,」
と思った。
矢部直氏のDJを体験する以前に私はアングラ演劇をやっていたし、クラブに行くほど経済的な余裕がなかった。
あと、2004年くらいから自分の演奏スタイルを模索していて、矢部直氏やUnited Future Organizationを追っていなかった。
私はUnited Future Organizationとは世代も地域も違いすぎたのだろう。
ただ、私の音楽的ルーツはUnited Future Organizationだったし、矢部直氏だった。
勿論、YMOも好きだったんだけど、高校生から学生時代に憧れたのはUnited Future Organizationだった。
彼等が紹介したり、サンプリングした音源は買うようにしていたし(値段が高くて買えないモノも多かったけど)、おかげでjazzと言う私の世代にすれば
『オッサン臭い音楽』
は実に現代的で自由の音楽だった。
私に沢山の音楽を教えてくれて有り難う御座います。
あっちでユックリとしてください。
あと、2003年くらいに発行していたミニコミでdisってスミマセンでした。
#UnitedFutureOrganization
#矢部直
#ACIDJAZZ
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