2歳児がつく「うそ」
頂いたお題はコチラです。
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子どもってどうやって嘘を学んでいるんだろう?
うんち出たのに、「出てない!」って言う🤣(2歳)
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まず、嘘がつけるってすごいんです!
お題で頂いたように、まさに「学んで」嘘をつけるようになるので、これも発達・成長なんです。
0〜1歳の頃にはつけなかった嘘が、どうしてつけるようになるのか。
それは「現実の世界」と「非現実の世界」の区別がつくようになるからです。
排泄で例えると。
うんちが出たのだけど、うんちはトイレでするということも知っている(わかっている)
この場合
うんちが出た自分は「現実」
うんちをトイレでした自分は「非現実」
「違うとわかっているけど、やっちゃう」
「人にはダメだと言うけど、自分はやっちゃう」
これが、2〜3歳児の世界なんです。
このお題の場合は、「いまは遊ぶのに忙しいからあとで行こうと思ってた」とか、遊ぶのに夢中すぎて気づいてなかった…ということも考えられますが。
お友達には「あー○○ちゃん、たたいちゃいけないんだよー」というけど、自分はつい手が出てしまうことがある。…という現象です。
これが果たして「嘘」というものなのか、だんだん疑問になってきますね。
2〜3歳の子どもたちは、このダメ(違う)とわかっているのに、やってしまう時期を生きている。
この「ダメだけどやっちゃう」時期をたっぷりしっかり経験したのちに「ダメだからやらない」がくるのです。その話もいずれ…
「ダメだった」とわかっている子どもたちには、それ以上追い討ちをかける必要はないですよね。
わたしが、乳児の保育をしていたときに、うんちが出た子を見つけたら…
「いいうんち出たね〜キレイにしようか?」と声をかけていたら…
(バタバタしてるときは「あぁぁぁ、うんち出てるじゃん!」ってなるのですが…)
うんちが出ている赤ちゃんに気づいた子が「○○ちゃん“いいうんち”出てるよー」って教えにきてくれるようになりました(笑)
トイレットトレーニングについて、「子どもへのまなざし」の中で、佐々木正美先生は…
「絶対安静とか重体とかで、自分でトイレットにいけないということは、それだけでとても悲しいことなのです。」
と、大人でも誰かに排泄のお世話をしてもらう例を出しています。
こんなとき、どんな言葉がけをしてもらったら安心するか、逆に悲しいか…これを読んだときは胸に刺さりました。
話がちょっとそれましたが、「嘘」をつけるようになることも成長なんです。
その証拠に「嘘」がつける年齢になると「おうちごっこ」や「お店屋さんごっこ」も上手になってきます。
だって、これも「嘘」の世界ですからね♡
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