【子連れアートの旅】日本で見られる名建築。北欧家具の巨匠フィンユール邸へ
岐阜県高山市にある「フィン・ユール アートミュージアム」をご存知でしょうか?
デンマークの家具デザイナーのフィン・ユール(1912-1989)が建てた自邸を、株式会社キタニが自社の敷地内に再現。北欧建築や北欧家具のデザインや考え方を体感できる施設として、フィン・ユール生誕100年にあたる2012年に完成したものです。
1942年、フィン・ユールが30歳のときに設計したというこの家は、家具デザイナーであった彼が自分の理想の生活空間の中で、家具をどのように使うかを実験していた場でもありました。
デンマークでは、夕方の時間が長いため(北欧の人は残業しない)午後~夜にかけて自宅でのんびり過ごします。そのために、日が入る西側の開口部を広く取っているということなど、実際の空間に身を置きながら説明を聞くことができます。
デンマークに残っている本物のフィンユール邸は、後年に改築や改装が行われた後の姿になっているため、当初の設計通りの空間が見られるのは世界でここだけ。
見学は午前10時から12時と、午後1時から3時の二部制。人数制限があるため、要事前予約。大人1名につき協賛金3,000円を支払います。詳しい解説付きで案内していただけます。言われないと気付かないような細かい設計ポイントがたくさんあるので、解説は必須! 家具や建築にとっても詳しい方が熱をもって説明してくださいます。
北欧家具好きや建築好き、インテリア好きなど様々な方が見学に来るそうです。同じ回で見学していた方は、福岡からはるばるいらしたとのことでした。研修やワークショップ、講演会などの催しを開くこともできますよ。
ちなみに子どもたちは、少し室内を見学した後は周りに広がる芝生の庭を駆け回って遊んでいました。トンボを捕まえたり、落ち葉アートを作ったり、彼らなりに楽しんでいたようです。
12月~3月までは冬季休館です。日本で見られる北欧の名建築。家具もたくさん見られるので、デザイン好き、アートや建築好きの方はぜひ行ってみてください!
【フィン・ユール アートミュージアム】
岐阜県高山市松倉町2115番地
Tel :0577-32-3546
Fax:0577-32-0126
https://www.finn-juhl-house-takayama.org