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子連れ美術館 【豊田市美術館】 久門剛史展

こんにちは。やっぱり延長されましたね、緊急事態宣言。でも、5月3日の西村経済再生担当大臣が美術館・博物館の再開について言及してくれたのは、久々の良いニュース! でした。感染防止の対策を徹底して、そしてあんまり混まないように少々マニアックな内容で(笑)、再開してくれたら嬉しいなぁ。

そんなわけで少し希望の持てた今日、もうひとつアップしてない展覧会があったので、再開を切望するという意味でも記事にします。(追記 めでたく5月19日から展示再開されました!)

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この日訪れたのは、お馴染みの豊田市美術館。展示は久門剛史さんの「らせんの練習」という、インスタレーションの個展です。久門さんは1981年京都府生まれ。現代美術の他にもチェルフィッチュの舞台美術など、劇場作品も手掛けられているそうです。私は、あいちトリエンナーレ2016の豊橋会場で初見。

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まず、豊田市美術館で一番広い吹き抜けの展示空間の作品。『Force』2020年の新作(多分)。壁に取り付けられた装置から、たまに紙(ごく普通のA4サイズコピー用紙だと思う)がひらひらと落ちてくる。床には電球が群れをなしていて、たまにどれかが光る。

シンプルなんだけど、なんかずーっといられちゃう空間でした。娘は「くるかな? くるかな?」と、次にどこから紙が落ちるかを楽しみながら鑑賞していた模様。

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何故か画像が横向きになる! 直せないのでお見苦しいですがすみませんこのままで。

階を上がったところにあるこの小部屋は『after that.』という作品。ミラーボールに見える球体は、ムーブメントのついた小さな時計の集合体でした。ぐるぐるまわる。娘も部屋中をぐるぐるぐるぐるずーっと回ってました。一旦出てから「さっきのお部屋行く!」と言って、もう一度戻っていたくらいお気に入り。きらきらしたものが好きな女子。

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私が一番好きだったのは、この部屋の一番手前のケース。展覧会タイトルにもなっている『丁寧に生きる ‐らせんの練習-』という作品でした。

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緩やかに傾斜がつけられた円形の台の上を、ムーブメントに固定されたシャープペンシルの芯が回っていく。下に置かれた紙に、そのささやかな痕跡が残っていく、と、説明してしまうとそれだけなんですけど。

人の一生なんて儚いものだよなぁ、とか、でも確かにそこに何かは遺っていくんだな、とか、輪廻とか、そういうことを思わせる作品でした。ずーっと見ていられる。

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いつも抱っこして下の展示を見せていたこの場所。いつの間にか、ここから覗き見が出来る背丈にまで成長したんだなぁ…と、親としては感慨深いこの写真。子連れで同じ美術館に通うと、こういう発見もありますね。

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この日は美術館のお庭の桜も満開、最高のお天気に恵まれた佳き日でした。でも、この後すぐに臨時休館になってしまいました…。久門さんの展示予定は6月21日まででしたが、それまでになんとか再開されるといいな。

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静岡県立美術館は今日から再開されたみたいですね。この時期の静岡県立美術館といえば、若冲の升目描きの屏風が出ることで有名ですよね。愛知は特定警戒都道府県だからまだ難しいかなぁ…。名古屋市美術館のミュシャ展もチケット当たったんだけど、肝心の展示が始まらなーい!

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ああしかし美術館、ギャラリー巡りが出来ないのがこんなにきついとは。早く収束の目処がたちますように。出来れば双子が生まれてくる前になんとか…!

と、切実な願いを込めつつ、今回はここまで。お読みくださりありがとうございました。

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