低学年での自由進度学習
今日は、低学年の自由進度学習への対応や取り組みについて述べていきます。今、低学年の担任をしていて、今後子供たちに任せた授業を志している先生もいらっしゃるのではないでしょうか?本記事が行動を起こすきっかけとなってくれると嬉しいです。
低学年の自由進度学習は可能なのか?
低学年の自由進度学習ですが、個人的には絶対できるなって思っています。だって子供たちは、慣れていますよ。幼稚園や保育園とか、それぞれによると思いますけど、私が見てきた場所は、子どもたちが自分の学び(遊び)を自ら選び、自ら学んでいました。(そこに先生の関わりがある)
自由進度学習、あるいは自由選択学習に近いかもしれないですよね。2時間遊ぶっていう時間が取られていて、外で関係遊びをする子もいれば、遊具で遊ぶ子もいて、室内で鬼ごっこをする子もいれば、縄跳びをする子もいて、それぞれが遊びつつ、いろんな関わりを通して学んでいっていますよね。
あれは子供たちの自己決定・自己選択が尊重された学びそのものですよね。遊びだと思うんですけど、遊びが学びみたいなところありますよね。
生活科での学びの景色が鍵を握る
なのでその文脈でいけば、生活科、私の大好きな教科の一つなんですけど、デフォルトの初期設定が自由進度学習みたいなところありませんか。生活科が詳しい人がいて「それは違う」ってあったら、ぜひコメント欄で皆さんに教えていただきたいんですけれども、例えば、おもちゃを作る単元ありますよね。子供たちが「僕たちもおもちゃランドに招待したい」ってなって、自分は「このおもちゃを作りたい」ってなって試しに遊んでみて、改良してまた遊んでみて、もう1個作ってみて、友達と一緒にちょっと試しに遊んでみる、みたいな。これは逆に自由進度学習的な仕組みにしないと不自然じゃないですかね。「今日はおもちゃを一つ作りましょう。明日は遊びますからね」とかってなったら、子供が「いや、遊ばせて」ってなりませんかね。
生活科から他の教科にも広げていく
だから、生活科のような学びが低学年にはあるので、その経験を軸にして、他の教科の勉強もやってみるっていうのがいいんじゃないかなって私は思っています。バランスは大事にしてほしいですけどね。今の現状の日本では、座っている・挙手をするとかも、全く取り払ってしまうのもいいなとは個人では思っていても、実際に現場でね、全部やっていくっていうのは難しいと思うので、バランスですね。
なので例えば、1時間目の国語、低学年で国語は1日2時間ずつあると思うんですけど、例えば1時間目の国語は、教師が説明・指示・発問をして一斉指導がメインで取り組む。それで力をつける。だけど、5時間目の国語はちょっと自由進度学習や共同学習的な要素を取り入れた活動でもいいんじゃないかなって思っていますね。漢字学習や音読指導をベースに入れつつ、教科書の学びもやったり、関連図書もじっくり読んだり、わりと自由な学び場的な雰囲気を作ってあげるのもすごくいいなって思っています。
ぜひチャレンジできる機会が訪れたら、生活科の時間で経験したパッケージ仕組みを、国語や算数の学びに生かしてみたいなというふうに思っています。
★★★音声で聞きたい方はVoicyで話をしていますので、どうぞ。
2023年、2024年の3月に単著を出版させていただきました。こちらもご興味あれば、どうぞよろしくお願いします。
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