習慣型国語のススメ
習慣型国語のススメというテーマです。習慣型国語ってのは、私の造語です。ググったら私の書いているnoteが一番上に出てきます。とてもおすすめですし、自身の学習との相性もいいと思うので、ぜひ最後までお読みください。
概要
概要を話すと、国語を習慣にしてみませんかっていう提案なんです。なぜこんな提案をしているか、ちょっと、背景を先にお話しますね。国語って、小学生の間でめちゃめちゃ不人気な教科なんですよね。学研さんの1,200人を対象にしたアンケートなんですけど、嫌いな教科に20%の子が挙げている教科が、国語と算数なんですね。この二教科だけです。
20%でも、なかなかやばいですよね。三十人学級で六人超えですよ。ライバルの算数なんですけど、ちょっと勝手にライバルにしちゃったんですけど、算数はですね、なんと好きな教科も第一位の教科なんですね。四人に一人は算数が好きらしいんですよ。だから、算数の特徴としては好きな子もいれば、嫌いな子もいるというのがデータからわかりますよね。
国語のデータ
一方で、国語。国語は好きな子も少ないんです。12%しかいません。三十人学級だったら、これ三人とかですよ。つまり国語はね、データ上で言えば、三十人学級だとしたら、嫌いな子六人、好きな子三人、どちらでもない子二十一人の授業ってことなんですよね。どうですか皆さん、これはしんどいですよね。
じゃあどうする?習慣型国語のススメ
しかも国語は毎日ありますから、中学年・低学年だったら一日二時間とかもありますからね。だから、これは何とかしなきゃなと思って試行錯誤してたどり着いたのが、習慣型国語ってことですね。
やり方
やり方を話しますね。まずは時間割の一時間目を国語にしてください。可能な限りですね、特別教科の割り当てとかもあると思うんですけども、可能な限り時間割の一時間目を国語にしてください。
そして、朝の準備の流れから、途中で朝の学活を挟むと思うんですけれども、全てを国語の力もレベルアップする時間として毎日同じルーティンを繰り返します。
六ステップです。一つ目、まず朝読書。二つ目、トーク二人一組で今日の見通しやお題について話し合う時間です。三つ目、漢字学習。四つ目、音読トレーニング。五つ目、教科書を用いた学び。六つ目、振り返りですね。この六つのステップが毎日毎日あるっていうイメージなんですよね。イメージは何となくつきましたか?実際に運用して、私はね、もう何年も続けていますけど、これ本当にいいなって思ってる仕組みですね。
子どもの姿から感じるいいところ一つ目
特にこの放送で伝えたいところが二つあります。一つが、これが習慣にすると嫌ではないってことなんですよね。これ、子供たちの姿から本当にそう思います。まずね、「嫌い」って感情はね、よくないと思うんですよ。その原因が、国語が毎日違う時間帯にバラバラにあることも関係していると思うんですよね。これ結構本当に影響が大きいかなと思っていて、ある日は三時間目、ある日は五時間目、またある日は一日二時間入っている、みたいなのが国語を嫌いにさせてしまっている要素の一つな気がするんですよ。なので、基本的に私は国語は一時間目、算数は三時間目に入れて、もう必ず子供たちが時間割の段階から見通しを持てているようにしています。
子どもの姿から感じるいいところ二つ目
二つ目の方が大事だと思います。これ超重要で、必ず国語の四領域のトレーニングが毎日存在するってことなんですよ。毎日「話す・聞く」がある。毎日「読む」がある。毎日「書く」がある。毎日「言葉の基礎力」の活動があるってね、これは今までなかったんですよね。これが日常にあることによって、国語教科書の単元が回ってきたときに、自分ごととして考えられるんですよ。
例えば、「話す・聞く」単元って二ヶ月に一回しかないじゃないですか。普通はそれを思い出したり二ヶ月経って、学びを思い出したり、積み上げたりするってやっぱり難しいですよね。だけど、ペアトークみたいな活動を毎日取り入れていると、「話す・聞く」学習そのものが日常なんですよね。学びが積み上がるんですよ。
日常の悩みが経験として出てきたり、新たなことを学んだら、「早速ペアトークで取り入れてみようか」とかってできるんですよね。質問すると、「いいことがわかりました」なんて授業で学んだ子がいたら、「よし、明日のペアトークでは必ず全員、説明や質問を入れてみようか」みたいに、できるわけですよね。
このように自由進度学習的に子供たちに任せて、習慣の観点から国語を運用すると、国語への主体性が磨かれていくんじゃないかなと思っています。ここが楽しければ毎日楽しい。今週も国語、頑張りましょう。
★★★音声で聞きたい方はVoicyで話をしていますので、どうぞ。
2023年、2024年の3月に単著を出版させていただきました。こちらもご興味あれば、どうぞよろしくお願いします。
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