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活動資金を集めていたら・・・クラウドファンディングが教えてくれた大切なこと(先輩㊙メモ4 宣伝担当:榎本さん)

こどもの本総選挙事務局に、新人メンバー、井口が加入!
右も左もわからずオタオタする井口に、先輩たちは「なんでも遠慮なく聞いていいよ~」と言ってくれました。

本のこと、こどものこと、出版社のこと、業界のこと、総選挙のこと…。

なんでもいいんですか?

……では……
事務局メンバーのみなさまのことが知りたいです!!!!!

実はわたしは、緊急事態宣言の最中に入社しました。
だから、一緒に飲み会をしたことはもちろんないし、直接お会いしたことすらないメンバーもたくさんいます。
リモートでちょこっと言葉を交わしたことがある…程度なんです。

これから一緒に活動する、なんかすごそうに見えるこの人たちは、いったいどんな人なんだろう?
✓どんな人生の経緯があって、本と関わる仕事を選んだのだろう。
✓本×自分の、どんなエピソードがあるんだろう。
✓どういう想いで、こどもの本総選挙の事務局員をやっているのだろう。

…やっぱり直で色々聞いてみたい!

というわけで、新人が先輩に突撃インタビューというカタチを取らせていただき、事務局メンバー1人1人に会いに行ってきました!(1対1のインタビューで、感染対策もバッチリです)

「何でも聞いて!」というお言葉&新入社員という立場に甘え、探り探り、根掘り葉掘り、質問してみました。
そうしたら、飲み会でたまたま隣に座って、お互いほろよいになってきたころに聞けるような、本×人生のふかーいお話が聞けたのです。

せっかくなので、このお話をみなさまにも共有させていただきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください!

えのもとさん1

榎本 里香 さん
出版社金属3年目
普段のお仕事:書籍の宣伝、プロモーション
総選挙事務局の担当:クラウドファンディング、公式SNSアカウントの運営

ー 榎本さんとは年齢だけでなく、出版社での勤続年数も近いので、今日はすごくリラックスしてインタビューに臨んでおります…!笑
お話聞くのをとっても楽しみにしてました~✨ よろしくお願いします!

 わたしも井口さんがインタビュアーだと全然緊張しない~!笑 うまく話せるかわからないけど、よろしくね!


テレビ業界から、出版業界へ

ー 榎本さんにインタビューすることが決まったときから、絶対詳しく聞いてみたい!と思ってたことがあって……榎本さんが出版社に入社する経緯についてです!
そもそも榎本さんは、前職はテレビ業界に勤められていたのですよね!そこから、どうして出版の道へと進まれたんでしょうか?

 そうそう!出版社に入社する前は、実はテレビ局で報道のお仕事をしていました。
当時から、こどもたちに関するニュースに特に興味があって、いろいろ調べていました。でも、目につくのは事故とか事件とか、いつも辛いトピックばっかりで……。悲しいなあって思ってたんだ。
そんな中でも、明るいニュースはもちろんありました。一番印象的だったのが、「こどもたちが犬に本の読み聞かせをする」って活動に取り組んでいる図書館の話題でした。その図書館への取材を通じて、本を読むこどもたちの楽しそうな表情とか、図書館の皆さまの「こどもたちに本との出会いを提供する!」っていう熱い想いを知ることになったんです。
このとき、ああ、いいなあって…ふわって心があったかくなる感じがして。
本ってすごく素敵だなって、思ったんです。

ー なんだか、そのときの榎本さんの顔が目に浮かびます……目がキラキラしてたんだろうなあ…笑 それで出版社への転職を考えるようになったんですか?

榎 出版社に興味をもつようにはなったけど、すぐに転職を考えたわけじゃなくてね。まずは自分の仕事のなかで、もっとこどもの本に関する仕事をしたいと思うようになったんです。報道のお仕事ってつまり、ネタを探すことだったので、まずは、こどもの本についてもっと深く調べてみようと。そして出会ったのが、「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」なのです!

ー おーーー!

榎 こどもの本総選挙について調べていくうちに、なによりもこどもが主役であることを大切にしている活動なんだ!って知りました。そういう思いで取り組みがされていることに、感動して…明るくて優しい未来を感じました。
それに、若い人が事務局長をやっているのにもびっくりして!若くても活躍できるところなんだな……と。
それで改めて、出版業界に入りたいなって思って、こっちの道にやってきたというわけです✨

 まさか、こどもの本総選挙が転職の決め手だったとは……!
わたしも事務局に入って最初に、こども最優先の姿勢に感銘を受けました。なにかを決めないといけないとき、いろんな意見が出て行き詰ると、いつだってみんなで「こどもにとって一番良いのは何か?」に立ち返って、議論が行われていますもんね……!

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応援してくれる方とのコミュニケーションを通して

 さて、こどもの本総選挙がきっかけで、出版社に転職されたということなんですが、現在榎本さんが事務局で担当されているのは、どのようなお仕事なんですか?

 主に、公式SNSアカウントの更新と、クラウドファンディングの運営を行っています。こどもの本総選挙がたくさんの方に応援していただけるように、活動内容を発信する、というのが私の仕事になります。
たとえばTwitterでは、季節ごとにプレゼントキャンペーンを行ったり、こどもたちにオススメの本を紹介したりしています。
クラウドファンディングは、第2回ではじめて実施しましたが、そのときは応援してくれる方が喜んでくださるようなお礼の品物や、イベントの考案を行いました。

2021-10-07 13_40_11-SNS広告運用サポート(Facebook,Instagram,Twitter) _ 広告・PR・パブリシティ・宣伝 _ ランサーズ

榎本さんが運営する、SNSアカウント一覧⇓
✓Twitter:https://twitter.com/kodomonohon_111
✓Instagram:https://www.instagram.com/kodomonohon_111/
✓Facebook:https://www.facebook.com/kodomonohonsousenkyo

【ぜひぜひ、フォローをお願いします!✨】


 どの公式アカウントもクラウドファンディングも、本当にきめ細やかで丁寧な運営をされていらっしゃる印象です。活気のあるアカウントにするために、何か工夫されていることはあるんですか?

 そんな、まだまだ何もできてないです……!これから、もっともっと手塩にかけて育てていきたいと思っています。ただ、ひとついうとすれば、応援してくれる総選挙ファンの皆さまとのコミュニケーションは、すっごく大切にするようにしているかな。

 一方的な発信だけではなく、コミュニケーションをとる機会があるんですね!

 わたしも公式アカウントの運営を始める前は、一方的に発信するだけのものだと思っていました!でも、続けていくうちに、全然そうじゃないってことがわかったんだ。
第2回こどもの本総選挙を開催しているとき、クラウドファンディングやSNSを通じて、応援してくれる方から、温かいコメントが次々に届いたの。「すごくステキな活動ですね!」とか、「がんばってください!」とか……。今までおたよりをいただくことはあったけれど、ここまでたくさんの大人の方からの生の声を聞けたのは、これが初めてでした。
「ずっと続けてほしい」ってコメントも多くって、自分たちがやっていることに対して「続けていいんだ!」って自信を持てたし、背中を押していただきました。

 ジーンとします……。

 こういったコメントひとつひとつに目を通して、全部ではないけれどお返事もさせていただいていくうちに、事務局と、応援してくださる方との間に、絆ができた気がしたんだよね。一方通行で発信して、あわよくばこの想いが届けばいいなっていう感じだったのが、届くだけでなく、想いが返ってきたわけで……本当に励まされました。

 ちなみに、印象的なコメントはありますか?

榎 もう、全部だよ!笑
シンプルな「応援してます!」っていう一文でも、そこにたくさんの思いが詰まっていることが感じられて、とても嬉しく感じるんだ。クラウドファンディングの場合は、コメントにくわえて、寄付までしてくださってるわけで…、こういう方々に支えられて総選挙が運営できているんだってあらためてヒシヒシ感じるね。

 クラウドファンディングのコメント欄、見ました!応援してますって言葉で溢れていると、パワーが溢れてきますよね!

 でしょ!ちなみに、おうちの方や学校、図書館関係者の方からは、
「こどもたちが楽しみにしてるので、続けてくださいね」とか、
「こどもが毎年一生懸命投票してます、応援してます」といったコメントをいただくことがたくさんあります。中には、投票してくれるこどもたちの写真が届いたりすることも。こどもたちが投票している様子に元気をもらっています。
本当は、わたしもこどもたちに直接ふれあいたいと思うこともあるのだけど、このご時世でなかなかそうもいかないよね……。でも、SNSなどを通じて、こどもたちの様子を伝えてくださる方がいるので、とても励みになります。

 こんな今こそ、クラウドファンディングやSNSを通した繋がりが本当に大切ですね。

榎 そうだね。クラウドファンディングをやるうえで、活動資金を集めるってことはたしかに大事なことなんだけど、何よりも、応援してくれる方とのリアルな繋がりを持てたことが、本当に大きかった。これはクラウドファンディングに挑戦してみて初めて感じたことでした。
これからも、総選挙ファンの方に喜んでいただけるような活動にしていかなきゃなって思います。

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本は、可能性を広げてくれるもの

 最後に、榎本さんがこれから総選挙事務局の一員として、叶えたい夢を教えてください!

 たくさんの児童養護施設に、「こどもの本総選挙ベスト10」の本をお届けすることです!

 大きい夢……!!!詳しくお聞かせいただけますか?

 実は、私が出版業界に入って一番強く思ったのは、「もっと本を読んでおけばよかった!」ということなんです。出版業界には、幼いうちから本を読んできた人がたくさんいらっしゃって、どの方もやっぱり感性も感情も豊かだなって思うんですよね。もちろん本を読むことがすべてとは思わないけれど、わたしと違うなって感じちゃって。もっと本を読んでおけばよかったなって、悔しい気持ちになりました。
でも、わたしの場合、本を読まなかったのは、自分から本を手に取らなかっただけ。親が本を買ってくれる環境で育ったし、実際に家にも本はたくさんあったしね。一方でそもそも本が身の回りにないところで育っているこどもたちもいます。そういう子たちが、感性や感情を豊かにはぐくむ機会すら与えられていないという、なんとかしなきゃなって…。
本当は、図書館に行けば、たくさん本を読むことはできるよね。ただ最初から「本を読む」という選択肢がないこどもたちがいるなかで、どうしたら「本が読みたいから、図書館や本屋さんに行こう!」って思ってもらえるのかな……、ということをこどもの本総選挙に取り組む中で考えるようになったんだ。

 図書館や本屋さんだけでなく、ほかのところでも本と出会う機会があると、また本を読んでみようって思ってもらえそうですよね。

榎 そう。だからその「はじめの1冊」との出会いを増やせたらいいなと思うんです。本を読むことは、将来の可能性を広げることだと思うから。
1冊を読んで、「おもしろい」って思ったら次を手に取って、それでまた次から次に手に取って、いつか人生の変わるような大事な1冊に出会えるかもしれない。そのために本が行き届いていないところに、こどもたちが全力で選んだ10冊を届けたいっていうのがわたしの想いです。

 きっとすごく難しいけど、いつか必ず実現させたいですね……!

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 本を寄付するとなると、すごくお金もかかると思うし、何ができるのかまだ正直には見えてはいないけどね。でも自分がこれまでやってきた、クラウドファンディングやSNSを通じて「想いを伝えること」――それって小さい力かもしれないけど、自分ができることを活かしていくことで、いつか夢が叶うといいなって思います。

 今日は心が温まりっぱなしです……。自分のやりたいことを実現するために、わたしもできることをひとつずつやっていこうと思います。
榎本さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!!


【榎本さんの夢は、日本財団様のご協力により、はじめの一歩を踏み出しております!詳しくはこちらの記事をお読みください⇒https://note.com/kodomonohon/n/n97576d59ccb0


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