目標は全ての小学生の参加!?より投票しやすくする工夫を日々考えています。(先輩㊙メモ3集計担当・川島)
こどもの本総選挙事務局に、出版社入社して2年目の井口が新加入!
ついこの間まで学生で、右も左もわからずオタオタする井口に、先輩たちは「なんでも遠慮なく聞いていいよ~」と言ってくれました。
本のこと、こどものこと、出版社のこと、業界のこと、総選挙のこと…。
なんでもいいんですか?
……では……
事務局メンバーのみなさまのことが知りたいです!!!!!
実はわたしは、緊急事態宣言の最中に入社しました。
だから、一緒に飲み会をしたことはもちろんないし、直接お会いしたことすらないメンバーもたくさんいます。
リモートでちょこっと言葉を交わしたことがある…程度なんです。
これから一緒に活動する、なんかすごそうに見えるこの人たちは、いったいどんな人なんだろう?
✓どんな人生の経緯があって、本と関わる仕事を選んだのだろう。
✓本×自分の、どんなエピソードがあるんだろう。
✓ていうか、総選挙事務局でどんなお仕事してるn
…やっぱり直で色々聞いてみたい!
というわけで、新人が先輩に突撃インタビューというカタチを取らせていただき、事務局メンバー1人1人に会いに行ってきました!(1対1のインタビューで、感染対策もバッチリです)
「何でも聞いて!」というお言葉&新入社員という立場に甘え、探り探り、根掘り葉掘り、質問してみました。
そうしたら、飲み会でたまたま隣に座って、お互いほろよいになってきたころに聞けるような、本×人生のふかーいお話が聞けたのです。
せっかくなので、このお話をみなさまにも共有させていただきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください!
【「ヨースケくん」と川島さんのツーショット】
3番手 川島 克哉 さん
出版社勤続:8年6か月
普段のお仕事:児童書の営業
総選挙事務局の担当:学校関連、集計関連、営業
― 川島さん、今日はどうぞよろしくお願いいたします!
さっそくですが、もしかして、今お手元にあるそちらの本って…!
川 そう!インタビューで語らせてもらおうと思っていた、こどものころからだいすきな僕の愛読書です。
― わざわざご準備くださったのですね!ありがとうございます✨
川 ううん、これね、今でもけっこう読み返すから会社にずっと置いてあるんだ笑
『ヨースケくん ー小学生はいかに生きるべきかー』です!
― おお…!
お気に入りの本が会社に常備されてるのって、めっちゃ出版社の人っぽくてテンション上がります。笑
じゃあせっかくなので、『ヨースケくん』のことからお話聞かせてください!
ヨースケくんと一緒に成長してきた
― 『ヨースケくん』のお気に入りポイントは、どんなところですか?
川 物語を読むとほんの時々、運命的に、「これ、僕の本だ!」ってなることありませんか?フィクションのはずなのに、登場人物の境遇が自分と似ていたり、主人公の性格や行動がピッタリ自分に当てはまったり。
これは、僕が初めてそう感じて、強烈な印象を残した本なんです。主人公のヨースケくんの考え方に、「そうそう!」と「あるある!」がたくさんあって。
― なるほど…!!! たしかに、わたしにも思い当たる大事な本があります。たくさんの共感がある中で、川島さんが特に「自分と似ている」 と感じるのはどんな部分でしたか?
川 ヨースケくんの「悩み」だと思います。
ヨースケくんって、小学生なりに超真剣 なんだよね。毎日悩むことがたくさんあるんだけど、その悩み方をみて、「僕と同じだ…!!!」って。
― 悩みというと、恋とか、勉強とかですか??
川 いや、もっともっと些細なこと。笑
井口さんが「そんなことで悩むの?!」ってびっくりするようなしょうもないことばっかりだと思うな。
例えば、友達何人かと駄菓子屋さんでくじ引きした時、何回やっても僕だけぜんっぜん当たりがでなかったことがあって。
― あらら…。
川 それで、「おばちゃん、僕だけにわざとはずれ引かせてるんじゃないか…?!」って考えちゃって、けっこう思い悩んだ笑
― いやいや、そんなわけ…!笑
川 ね、しょうもないでしょ。笑
でも当時の僕は、こういうことで相当真剣に悩んだんだよね。そういう悩みの1つ1つが、ヨースケくんと驚くほど一致してね。だからこそ、ヨースケ君が自分の悩みにどう向き合ったかを読み進める中で、悩んだ先の答え、悩みの解決策みたいな部分まで、教えてもらうことができたよ。
これが案外、大人になっても役立っているかもしれない。大人になった今感じる悩みも、こどもころの悩みも、根本は一緒だったりするって、大人になって思うこともあるんだ。
― こどものころから一緒に、悩んで共感して教わって、大人になってもそばにいる…
そういう大切な存在って、必ずしも生身の人間とは限らないんですね。改めて、こどもの本の底力を感じました。
図書委員時代の思い出、本との出会い
― …でも、そういった本って、なかなか出会えるもんじゃないような気がします。
川島さんが『ヨースケくん』を手に取ったキッカケってなんだったんですか?
川 小学校で初めて図書委員になった時かな?当時の学校司書さんが薦めてくれたんだ。
― 図書委員さんだったんですね!
川 もともとは本が好きで図書委員になったわけじゃないんだ。でも、学校司書さんが色々本を紹介してくれたことがキッカケで、本を読むようになったんだよ。幼稚園のときには図鑑が好きだったのに、小学生になって本を読まなくなってしまっていたから、司書さんとの出会いが大きかったね。
― 学校の図書館から、川島さん×本の人生が再スタートしたわけですね。
川 そうだね。学校図書館好きだったなあ…委員会活動と称して図書カウンターの中で本読んだりね。笑
なにか嫌なことや、つまらないなと思うことがあっても「図書館にいけば楽しいこと(本)がある」と思ってたよ。
― おお…私の母が学校司書なんですよ!それ聞いたら喜ぶだろうなあ…✨
川島さんは、ポプラ社に入って最初のお仕事も、学校図書館関係だったんですよね??
川 そうそう!北陸のほうの小学校にお邪魔して、書籍のご案内をしたことが、営業としての最初の仕事だったよ。
仕事で関わっていくうちにドンドン司書さんの業務に興味がわいて…最近、がんばって図書館司書の資格を取得しちゃいました!図書委員時代が楽しかったのもモチベーションになったかも。
― え、そうだったんですか?!すごい!!!
川 ふふふ照
事務局でのお仕事内容~集計って、どうやってるの?~
― ところですみません、すっかり遠回りになってしまいました…。そろそろ総選挙のお仕事についても質問させてください!
川島さんが事務局で担当されているのは、どんなお仕事ですか??
川 学校に関わるさまざまな業務を担当しています。総選挙では、全国の学校に協力してもらって投票を集めていて、実は、全体の投票のうち、ほとんどが学校からの投票なんだ。
こどもたちが学校で投票してくれる時に、選挙に参加しやすい環境を作るように頑張ってるよ!
具体的な仕事としては、学校で掲示してもらうポスターを作ったり、投票用紙のデザインを練ったりすることがあるかな。
― 普段のお仕事だけでなく、総選挙事務局でも学校にかかわる業務をされてるのですね。
川 あと、もう一つ大切な仕事が、投票用紙の集計作業。
簡単にいうと、どの本に何票入ったか確定させて、ランキングを出すお仕事です。
― 「総選挙」の根幹ですね!すごい興味あります!!
たしかこどもの本総選挙の第2回は、約25万票集まったんですよね 。どうやって集計してるんですか??事務局メンバーだけでは到底無理なんじゃ…と思ってたのですが。
川 ハイ、事務局メンバーだけではフルで頑張っても到底無理です…。
最初どれくらい投票してくれるかまったくわからなくて、1万くらいくればいいね!て話してたら、第1回で12万票集まって。どうやって集計するのかが大問題になっちゃったんだ
― ドーーーーーーンと来ましたね…!
川 もちろん嬉しい悲鳴ではあるんだけどね!!
「どなたか集計をお手伝いしてくださいませんか…」って募集した時、最初に手を挙げてくださったのが株式会社フリートプランニングさんでした。
― フリートプランニングさん、定例の打ち合わせでもよく話題に上る会社さんですね!
具体的には、集計のどういったところを手伝ってくださってるのでしょう?
川 第1回では、こどもたちに書いてもらったISBN(書籍ごとに割り振られた番号)をスキャンしてデジタルデータにするところから、ISBNごとに何票入っているかをカウントしてランキングを出すところまで、手伝っていただきました。
本当にもう、何から何までやっていただいて…。
― なんと、そうだったんですね…!!!!!すごくすごくありがたいですね…。
川 第2回からは、アクセンチュア株式会社さんが社会貢献活動の一環で、AIを使ったテキスト認識機能(AI-OCR)の技術を提供してくださいました。
投票はがきに書かれたISBNが、自動でテキスト化されるという✨✨
― 第一回目の時はフリートプランニングさんが手作業で打ち込みをしてくださっていた、猛烈に大変な部分ですよね。
川 そう!
自動化されたおかげで、もーーーーーんのすごい楽になったんだよ…!
それでもAI-OCRがうまく読み取れないこともあったんだけど、そのエラーを修正する作業は、なんとアクセンチュアの社員のみなさまが手作業で修正をしてくださいました。
それも総選挙のためなら…ということでボランティアで力をお借りできました…!!
― おお………。
私は今回から総選挙事務局の仲間に入れてもらったばっかりですけど、すごく嬉しい気持ちになりました。そんなにたくさんの方々が関わってくださっていたのですね。
川 絶対に事務局員だけではランキングの発表まで漕ぎつけなかったと思います。
本当に、心の底から、感謝の気持ちでいっぱいです。
いつか、全国の小学生全員に投票してほしい!
― それでは最後に、総選挙メンバーとしての夢はなんでしょうか?
川 それは……全国の小学生、全員に投票してもらうこと!!!!!
― !!!すごい!!!
川 もっとたくさんの子どもたちに投票してもらうには、今以上に参加してくれる学校を増やすことが一番の近道だと思っています。そのために、学校が参加しやすくするにはどうすればいいかということを日々考えています。今日は大枠のお話ばかりだったけど、こういったインタビューに答えて、僕たちの想いを発信していくとか、小さい積み重ねも大事かなと。1歩ずつ、1人ずつ、投票してくれる子が増えていってくれればな、と思います。
― 投票数が増えたら、その分集計もすごく頑張らないとですね!
川 その通りです!
集計担当の僕にできることは、できるだけ正確に、こどもたちの想いをランキングに反映させることかな、と思っています。
そのために今後は、ネットで投票できるようにしたりとか、分かりやすいデザインの投票用紙を設計したりとか。そういったことをやっていきたいです。
― めっちゃかっこいいなと思いました…✨わたしにできることがあれば、なんでもやります!
今回のインタビューは以上です。川島さん、ありがとうございました!!!!