ベスト10フェア開催中!ランクインした本たちを、全国にお届けするために(先輩㊙メモ6 営業担当・谷口さん)
こどもの本総選挙事務局に、新人メンバー井口が加入!
右も左もわからずオタオタする井口に、先輩たちは「なんでも遠慮なく聞いていいよ~」と言ってくれました。
本のこと、こどものこと、出版社のこと、業界のこと、総選挙のこと…。
なんでもいいんですか?
……では……
事務局メンバーのみなさまのことが知りたいです!!!!!
実はわたしは、2020年の4月、緊急事態宣言の最中に入社しました。
だから、一緒に飲み会をしたことはもちろんないし、直接お会いしたことすらないメンバーもたくさんいます。
リモートでちょこっと言葉を交わしたことがある…程度なんです。
これから一緒に活動する、なんかすごそうに見えるこの人たちは、いったいどんな人なんだろう?
✓本×自分の、どんなエピソードがあるんだろう。
✓どういう想いで、こどもの本総選挙の事務局員をやっているのだろう。
✓そもそも、事務局の仕事内容ってなんなんだ???
…やっぱり直で色々聞いてみたい!
というわけで、新人が先輩に突撃インタビューというカタチを取らせていただき、事務局メンバー1人1人に会いに行ってきました!(1対1のインタビューで、感染対策もバッチリです)
「何でも聞いて!」というお言葉に甘え、探り探り、根掘り葉掘り、質問してみました。
そうしたら、飲み会でたまたま隣に座って、お互いほろよいになってきたころに聞けるような、本×人生のふかーいお話が聞けたのです。
せっかくなので、このお話をみなさまにも共有させていただきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください!
谷口恵亮さん(株式会社高橋書店)
出版社20年目
普段のお仕事:書籍の営業
総選挙事務局の担当:こどもの本総選挙の営業
ー はじめまして!やっと直接お会いすることができました…!笑
今日はどうぞよろしくお願いいたします!
谷 ほんと、いつもリモートでお会いしてたから不思議な感じです。笑
あらためて、よろしくね!
こどもの本総選挙の営業って、どんなお仕事??
― さっそくですが、総選挙事務局の営業って、どういうお仕事なんですか?「選挙の営業」って、どんなことをするのか想像つかなくて…!
谷 まず大事なポイントが、こどもの本総選挙を継続していくためには、選挙の結果が「本が売れる」ということに 貢献する必要がある、っていうこと。
僕たち事務局員だけですべての業務を担うのは到底無理があって、今もいろんな関連会社さんにご協力いただいて総選挙は成り立ってるよね。
ご協力いただくためには、総選挙の理念に共感してもらうだけじゃなくて、例えば書店さんにとっての売り上げにもなる、って部分が重要なんだ。
この「本が売れる」ということをつくるために動いているのが、ぼくたち営業なのです。
― 具体的にはどのようなことをされているのでしょうか??
谷 第1回目の総選挙のとき、書店さんでベスト10に入った本を展開するフェアをやってもらったんだけど、その売り上げがすごく大きくてね!
だから今は、このベスト10フェアを中心に動いているよ。書店さんとお打ち合わせをしたり、フェアがスムーズに進行するようスケジュール管理をしたり。
ただ、ベスト10フェアにご協力いただく書店さんは、全国に2000店舗以上あるんだけど、そのすべてと繋がることは、ぼくたちだけではできないです。
だから、出版社と書店の間に立ってくれている取次会社さんにもご協力をお願いしていてね。この取次会社さんとのお打ち合わせも大事な任務です。
― 取次会社さんには、どういった部分でご協力いただいてるのでしょうか??
谷 「流通」に関わる部分を主に担っていただいてます。
まずは、「ベスト10フェアやります!」って申し出てくださる書店さんの集約。それから、それぞれの書店さんに本や拡材を送付するためにセット組みをしてもらって、それを全国の書店さんに送ってもらうなど、ベスト10に入った本を読者のみなさんに届けてもらうお手伝い をしてもらっているよ。
井口の手元メモ( ..)φ
取次会社・・・出版販売会社のこと。ご協力いただいているのは、トーハン(株式会社トーハン)さま、日販(日本出版販売株式会社)さま、楽天ブックスネットワーク株式会社さま、株式会社中央社さま、株式会社日教販さまなど。
― ランキング発表後に全国の書店さんに届けられる本の数って、どれくらいになるのでしょう。…並みの冊数じゃないですよね…??
谷 うん、ものすごい数だね。笑
だからこそ、念入りな事前準備が必要になってくるんだ。書店さんや取次会社さん以外にも、ベスト10に入った書籍を刊行する出版社さんとの折衝も 、営業チームの任務なんです。
― 具体的には、どのような準備を行っているんですか??
谷 たとえば、書店さんにお送りするのに必要な本の手配をお願いしています。ベスト10に入った本は、多い場合だと14000冊ほどの本を、出版社さんに準備してもらわなきゃいけない。
― それは…。場合によっては重版の場合もありますよね…!
谷 そうなんです。いきなり重版してください、と言われても出版社さんは困っちゃうから、ランキングができあがった時点で、ランクインした本の出版社 さんに向けて事前説明会を実施しているよ。
説明会では、ランキングの発表と、本の用意の依頼をします。協賛してくださる出版社さんも募集しているので、そのご案内も行っています!
3回目の総選挙を盛り上げてくれる、ワクワクグッズたち
― こどもの本総選挙は、今回で第3回目を迎えますが、盛り上げるために何か工夫されてることってありますか?
谷 各書店様で展開いただいている、こどもの本総選挙のベスト10フェアで、本だけでなくオリジナルグッズを本と一緒に並べて販売していることかな✨
グッズのデザインは、取次会社の日販さんがご提案くださいました。第2回こどもの本総選挙を開催したとき、クラウドファンディング用のグッズをつくったんだけど、これが大好評でね。ベスト10フェアでもグッズを展開したいなって思ったのがきっかけです。
今まさに、こんな感じで全国の書店さんでベスト10フェア開催中です!
【TSUTAYA 丸亀郡家店様で展開いただいているフェアの様子です✨】
― かかかかかかわいいです…!!
谷 でしょーー!!!(すごいニコニコする谷口さん)
グッズも一緒に置いたことで、グッと華やかになりました!
このバッグにランクインした本を入れてくれるとか、こどもたちがそんな使い方してくれたらいいなあって、すごいワクワクしてます。
― 想像膨らんじゃいますね…!!
本との新しい出会いを増やすために
― 谷口さんが事務局メンバーとして、これから叶えたい夢はなんでしょう??
谷 すべての小学生が参加してくれることかな。そのために、持続可能な事業にすることが大事だなって、思ってます。
― なにか、そのためにやってみたいこととかはありますか?
谷 「ベスト1000ブック」というのをつくれたらいいなと思っています。
― 詳しく教えてください!
谷 結果発表フェアで展開してもらう本は、あくまでみんなが投票してくれたうちの本の一部でしかないんだ。書店さんも場所には限界があるから、ランキングの10位くらいまでしか店頭に出せないんだよね。でも、実際には2万以上の本が投票されているからね…!(※第3回実績) 出版社の人間として、やっぱりいろんな本を知ってもらうための機会を増やしたくて。
そのために、1000位までにランクインした本の内容紹介だったり、推してくれた子のコメントが入った本を作りたいって考えてるんだ。
投票してくれた子たちが見てさ、「自分が投票した本は入ってるかな」「みんなどんな本読んでるのかな」って、そういう関心を持ってくれるものがつくりたいんだよね。
― わーーーめっちゃ素敵です✨めっちゃいいですね✨
谷 スケジュール的に、かなり難易度の高い試みなんだけどね💦
でも、これから先、仲間が増えたりしたら、いつかできるかもしれない。諦めず、実現できる機会を狙っていこうと思います!!
ー そうですね…なんとか実現させたいです…!
谷口さん、お時間いただきありがとうございました!!
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新人メンバー・井口によるインタビュー企画は、今後も不定期で連載していきます。どういうメンバーがこどもの本総選挙に関わっているのか、そしてそれぞれどういう思いで運営に携わっているのか、みなさまにお届けできればと思っています。
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