【読書記録】宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み
自分の強みを宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれるらしい。
どうしよう。宇宙兄弟を全巻は読んでいないし、FFSとかも初めてだ。
そんな私でも理解できるかしら。
私はムッタだった。無料の簡易診断をしたら。
そうか、そうか~?
まぁ、人は多面的な生き物だから、そういう面もあるだろう。
夫は宇宙兄弟を読んでいる。だから、私がムッタだったと言ったらマンガの後半のムッタだったら、あてはまるかもね。って言われた。後半とか知らない。これはもうマンガを読むしかないのだろう。
いや、簡易版じゃなくて、ちゃんと80問の質問に答えればいいのだ。この本には、ストレングスファインダーのように、後ろにIDがついているから。(だから中古で買っちゃダメなやつ)
FFS理論は、小林惠智博士が開発したもので、人の特性(思考行動パターン)を5つの因子とストレスで数値化したものらしい。人によってストレスに思うものが違うことに着目して分類しているようだ。「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」の5つで構成されているという。
読み進めた時に気づく。これって、星座の4つのエレメンタルに論理的な左脳よりな考え方をくわえたモノっぽいぞっと。ただ、ストレス因子に注目しているのはおもしろい。このタイプはどういうことにストレスを感じるかを知っていれば、むやみやたらに人を傷つけずにすみそうだ。
「凝縮性」
このタイプのストレス要因は、頭ごなしに否定されることである。
なぜなら、責任感が強く決断力もあって人を引っ張る力があるから、そこに異議を唱えられると嫌なのだ。話を聞いてみんながついてきてくれないと困るのだ。若干、支配的?
「受容性」
このタイプのストレス要因は、相手から反応がないことや、自分が役に立っていないと居心地が悪くなることである。なぜなら、人が好きで気配り上手なタイプだからこそ、人から感謝させることがうれしいのだ。相手ありきのタイプ。若干、メンヘラになりがち?
「弁別性」
このタイプのストレス要因は、理不尽なことだ。または、科学的に根拠がなくてふわふわしているものを嫌う。なぜなら、最短最速で淡々といきたいから。決断は合理的にズバッと導きたい。しかし、情報やデータがない場合は、判断しないという決断もする。若干、冷たい人に思われがち?
「拡散性」
このタイプのストレス要因は、不自由さである。団体行動は苦手で自分の好きにやりたいのだ。なぜなら、誰もしていないことに魅力を感じるから。わくわくして行動が早い。体で覚えるタイプなのだ。若干、破壊的でご迷惑?
「保全性」
このタイプのストレス要因は、先が見えない不安である。また、急な変更も不得意だ。なぜなら、身近なことからコツコツと進めていきたいから。マイペースを貫くほうが安心安全なのだ。若干、勇気が足りない?
まぁ、それはそうだろう。ストレスなく何でもかんでもできちゃったら退屈だ。PRGゲームだって、最初からいきなり強くてニューゲームが始まったらちょっと興ざめだし、料理でも、いきなり世界各国の料理をマスターして大量につくったら食べきれなくなる。部屋だって、モノが多すぎたらもはやゴミ屋敷だし、少なすぎてもミニマリストとは名ばかりでなんだか殺風景に感じるであろう。適度な量は必ずある。要は、バランスなのだ。
そうはいっても、難しいのは人間関係。実際に悩みの原因のほとんどがこの人間関係に由来するという。恋をするにしても、親子の関係にしても、職場のチームワークにしても、介護の問題にしても、コンビニの店員さんの態度1つですら少なからず影響している。人は生きている限り人間関係からは逃れられない。
だからこそ、おもしろい。これから何かを書こうとしている私のような人間にはとくに大好物な領域である。人の表と裏の両面から見れるからだ。単なるボタンの掛け違え。タイミングがあっていなかっただけ。そうとらえることができるから。他者への理解が広がるきっかけになるだろう。
まずは、自己理解。そして、他者理解。その後チームビルディング。
基本は家庭でできる。父と母が自己理解も他者理解もできていたら、子どもの理解もできる。その家族なりのプランで生活をすすめればいい。
ただ、元保育士だった私は自分の家庭じゃなく人様の家庭もたくさん見てきた。保育園でたくさんの家庭を見てきたからこそ感じる想い。
家庭から壊れている場合はどうすればいいのだろうか?……って。未だにわからない。正解が。保育園はサポートはできるけど、がっつり介入は難しい。でも、生きていくにはそこも必要な場合がある。正直、子どもたちの命の危険が感じられるときだってあった。児童相談所や保健所と連携して支援したこともある。
ストレス要因は、他者からの否定・役割不足・不自由さ・先への不安・理不尽さだけではない。細かく見ていくと病気・障がい・虐待・介護・迷惑行為・地域柄・時間外労働・偏見・人種差別・無理解、養子、借金、生活リズム、災害支援etc.とにかく多種多様な要素が組み合わさっていた。
これを保育士がほどくのは至難の業だ。園長先生もつぶやいていた。「私はカウンセラーじゃないんだけど……」って。
やっぱり、いろいろなことを学んだところで現場には問題が山積みだ。私自身は問題を問題とも感じていなかったけど、就職してから我が家は問題だらけだった!って衝撃を受けたのを憶えている。統合失調症の父と宗教にはまった母の間のストレスの中に居続けると、人はいつの間にか耐性ができてしまい、自分1人では気づけない状況に陥っている。意外と人の家庭の中はわからないことだらけ。孤立している人たちは特に。何となく違うのはわかるから、恥ずかしくて自ら孤立を選んでしまう。
こうやって、本を読んで分析したり考えたりできることが幸せだ。だって、今は何もしていない。ノンストレスの専業主婦だ。これでは、私は進化しない。適度な「刺激」はやっぱり必要なのだ。めんどくさいけど、誰かとつながることって大事なんだなって改めて思った。人と繋がると道は開ける。
この本は、誰に出会ったとしても性善説で見る目をくれるお守り本なんだろうな。
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