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本が好きで好奇心旺盛な女の、ひとりぼっちのカフェ巡り@名古屋・大須

昨日の記事でガウディ・サグラダファミリア展に行ったことを書きました。

今日は、続編。
個人的にはガウディもいいけど、大須の方が穴場でよかったです。
①デートにおすすめカフェ「だから、今日がよかったと思える。」
②本好きにおすすめカフェ「本棚探偵」


ランチは大須まで歩いて行こう

暇そうに思われますが、(いや実際、暇ですが)
これでもちゃんと時間は守ります。(当たり前)

我が家の子どもたちの帰宅は大体14:30。時に15:30。
小学生を「おかえり」と迎えてあげるには、
この時間までに家にスタンバイしていなければなりません。
だから、ランチっていっても目星をつけた所に突撃して終わりです。
即、帰宅!
いや、たまには鍵を渡しておいてもいいのだけれど
頼りのお兄ちゃんは部活。
早く帰宅する弟は落とし物の天才。。。
私が家にいるのがベスト!
ということで、計画です。

ネタ探し

まずは全体マップをチェック

そして、目星の店をみつけます。
・営業時間は大丈夫か?
・行ったことない所か?(初体験重視)
・おもしろそうか?(ネタになるか)

いや、インスタだな。

だから、今日がよかったと思える。これ店の名前

いや、Xか。

ちょっと怪しい。けど本が気になる「本棚探偵」

よし、この2か所を時間制限の中、巡ることに決めました。
レッツゴー。

体験談①

まずは、1店舗目。
「だから、今日がよかったと思える。」
店名がなぜ?と思ったのと、
あのいちごのミルフィーユが食べたいから。

美術館から歩くこと5分くらいで到着。

入口が入りにくい。
看板っぽいの発見。
ちょっとドキドキした。
ここでいいのだろうか?
2回目ならいけるけど……。
いや、ここはネタ作りのためにいくしかない!
とりあえず、GO!
ただ今、平日11:30です。
客は私オンリー。ラッキー。
心置きなく、写真を撮る。
パシャ。

さるがいる。雰囲気はおしゃれカフェ。
ほら、上のテレビに店の名前が!やっぱりなんでか気になる。

インスタとかじっくり読んだら、
お店の由来は書いてあったかもしれません。
でも、気になったから直接聞いてみました。
お店のお兄さんに突撃インタビュー。

「なぜ、この名前なのでしょうか?」と。

「実は、最初ここをカフェにするつもりなかったんです。」
(おぉっと、いきなり訳あり話か)

「なんか、みんなが集まる、人を繋げる空間をつくりたくて、
それで考えていた時に、出てきた素直な言葉があれなんです。」
(ほぅ。もしやあなたがカフェのオーナーさん?知らずに話しかけた人)

「で、あそこに縦線があるじゃないですか?」
(確かに、お店の名前の横に青い線がありますね)
「あれって、一見マイナスなことも、もう一本線を加えると……」

「+(プラス)になりますよね!」と私が言ってしまいました。
(先に発言するおバカな女、傾聴はどこへいった。)

「…そう。で、ここをそんな風に思ってもらえるような、ここにきたら最後には、だから今日がよかったと思える。って感じてほしくて。ここ、ちょうどコロナの時に始めたので、あの時って離れなきゃいけなくて、それでも、だからこそ、こういう場所も大事だよなって思ってやってるんです。」

「そうなんですね。ありがとうございます。」
(さらっと教えてくれるかと思ったら、意外と熱がこもっていてびっくりしたぞ。いや、表面上は穏やか~なお兄さんだったけど、そっか。お店を続けていく中でいろいろあったんだろうな……)
と思いを巡らしつつ目の前に来たミルフィーユを頂きます。パクッ。

!?
しまった、食べちゃった。写真撮るの忘れました。
これですみません。

我慢できずクリームをつつかれてしまった、いちごのミルフィーユ。かなり美味。

この後、女性グループのお客さんが続々入ってきたので、
そそくさとこのお店は後にしました。

私の印象としては、
ここは、20代の女子グループで来るかデートコースにおススメです。
奥には、靴を脱いであがるキャンプ風な席や、
一見勉強する場所?みたいなスペースもあって、
何度来ても席を替えると空気感というか、
居場所感を変化して楽しめるような工夫もありました。
もちろん、おひとりさまでもゆったり過ごせます。

体験談②

次は、いよいよあの場所。
2店舗目。「図書館喫茶酒場 本棚探偵」
私はもう大人だから酒場にもいけるはず。
でも、喫茶って書いてあったし、
とにかくあそこはどこ!?
大須は、大須でも住宅街っぽい所の
しかも裏道。

こんなところにお店なんてあるわけ……
あったー!?

いや、何か。
ここ私が入っていいのでしょうか?
この扉をあけて本当にいいのでしょうか?
(私は後悔したくない)
たしかに、
さっきのカフェよりはわかりやすい。
絶対、ここで間違いありません。
でも、躊躇。
……うん、でも、これは絶対ネタになる。
(私は、後悔したくない)
右手で、縦長の取っ手を握りしめ、いざ中へ
「こんにちは~。」


「いらっしゃいませ。」
と迎えてくれたのは、メガネの優しそうな女性。
この人が、ここのオーナーさん?
酒場って事は、ママか。

ぐるっと店内を見回すと、
左に本棚、右は6名ぐらい座れるカウンター席。
カウンターの奥には、お酒が並んでいるけど、
一番下の段には本がぎっしり。
よく見ると、真ん中の棚は全部本!
カウンターの上にも小さな本棚。
左奥に階段があり、その下にも本の山。

整然と並ぶ図書館でも、
売れる本を前面に出した本屋でも、
本をコンセプトにしたホテルでも、
誰かの家の本棚でもない、
小さなバーの中に埋もれた本たちが
独特のおもしろい空間を作り出しています。

「1階はカウンターで2階は座布団になります。」
とママが教えてくれて、もう一度見回す。
(お客は、またして私一人。どうしようかな。
でも、せっかく来たからママさんと話してみようかな)
「じゃあ、1階のここで。」

ランチはさっきの店で済ませたので
ここはロイヤルミルクティーを頼みました。
どうやら1時間を超えると、100円席代がかかるようです。
(酒場にもご縁があまりないので、システムがわからない)
ママが飲み物を作っている間に、店内を物色。
どうやら、ミステリー系が多いらしい。
私はあまり読まないから、発見しかなかったです。
(ここには、私が知らない作家さんばかり)
ふと、壁を見ると、おすすめ本の投票シールがありました。

かがみの孤城ぐらいしかわからない。

「ここの本は、全部読まれているんですか?」
「いえいえ、頂きものも多くて増えていくので追いつけなくて~。
最近は、何を読まれましたか?」
「最近だと、さみしい夜にはペンを持てっていうのを。」
「あぁ~!あれも面白いですよねぇ。」
「私、ミステリーはあんまり読まないんですけど、
気になってるのはあの6人の大学生が嘘をつくやつなんですけどね~。」
「あぁ!それ、ここにありますよ。」

!?
すぐ、出てきた―。
まさかの、
昔のドラマ「HERO」に出てくるバーのマスターみたいな現象が
ここでおきたー!!
(2001年なので伝わらない……ネタが古くてすみません)
でも、私の人生の1コマとしておもしろいのでいいのです。

そんな時、カラン。
紙袋を持った男性が入ってきました。
「はい、これ。」
とおもむろにママに手渡します。

もしや、これは常連さんの本の寄付行動では。

ママの態度が変わる。
「うわぁ♡いつもありがとうございます。
読むの早いですね~。」
「いや、家の本棚小さいんでこっちに……。」
紙袋の中をチェックするママ。
手持ち無沙汰な私。
すると、ママが
「見て見て~こんなの~。」とこっちに持ってきてくれました。

え?
見ていいのでしょうか?
人の持ってきた本は
その人の思考を覗く感じでちょっと興味がわきます。
……。
しまった。私ミステリー興味ないんだった。
お1人しかわかりません。
「うわぁ、私全然知らないです。(正直に言う)
かろうじて三浦しをんさんだけわかるかな~。
でも、この本は知らないです。」
「あ、その本ね、それもほっこりしていていい感じよ。」
「へぇ。色々ありますね、矢樹純さんって人の本、夫の骨ってタイトルですよ!?決して覗いてはいけない家族の秘密らしいです。」
「あ、それもおススメよ~。」
(どんだけ、読んでいるんだママ。すごい。)

2階も見せてもらいました。

上から下までぎっしり。
階段上がってすぐの所。

うわぁ。いっぱいあるぅ。
知らない本が多い。
わくわくするー!

ここにくると、
私の価値観を越えた新しい出会いがある気がします。
好きなジャンルの本はそれはそれでいいけれど。
たまに刺激が欲しいとき。
ちょっと違った本に出会いたいとき。
誰かを介して新しい情報を手に入れたいとき。
この場所にくると刺激になりそうです。

おしゃれな場所という訳じゃないけど、
かなりコアな居場所だけど、
それがまたおもしろくて、
初対面でも話が弾むのかもしれません。
この場所でふらふらしすぎたのか、
下から声が聞こえます。

「なかなか戻ってきませんね~。」
(あかん、私のことだ!)

いそいで、下に降りると、
次のお客さんがカウンターに座っています。
また次のお客さんが来店です。次は2人組。
「気に入ったのあったら、3冊まで貸し出しもしているからね。」
と言われました。
そっか、ここは
喫茶店であり、
酒場であり、
図書館でした。

不思議なお店。

でも、そろそろ、おいとまの時間です。
主婦のシンデレラの時間が来ました。
14:30の「おかえり」タイムに間に合うように帰ります。
私は、現実に戻ります。

ピンポーンとインターフォンがなり、
ランドセル姿の息子がモニターに映りました。
「ただいまー!」
「おかえり。」

何気ない一日をおもしろくすると、また明日も頑張れます。
さて、明日は何を楽しくしようかな~。

長々と読んで頂きありがとうございました。
あなたも素敵な1日を!











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