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言いかえの力で広がるー『コップ』から始まる連想ゲームをAIと一緒にやってみる。


こんな本を読んでいます。

まだ、読んでいる途中なのですが、この学校で教えている内容で、物事を言いかえるというワークがあるそうです。

イシス編集学校には、「コップ」を何十通りにも言い換えるエクササイズがあるのですが、既存の物語にひそむ情報を集め、新たな物語に向けての情報を乗り換え・持ち替え・着替えをおこす物語編集は、こうした訓練の集大成とも言えます。一度体験すれば、映画やアニメやゲームはもちろん、あらゆる物語にひそむ編集が見えてくるようになります。

物語編集力 p87

おもしろそうだから、本を投げ出してやってみました。

あなたにとって、「コップ」とは?

さぁ、「コップ」を言いかえてみましょう?
A. グラス・器・容器・入れ物・杯・カップ

こんな簡単な問題じゃないような気がしてきました。なぜなら、物語編集力なのですから。シーンを連想させるような表現をしていこうかと思い直します。
A.液体が注がれる器・間接キスのアイテム・水筒についてくるカップ・上から見ると丸く横から見ると四角い容器・注ぐものによって好みが把握できるモノ・その個数でその場の人数が把握できるモノ……。

ChatGPTとの連想の広がり

1人での連想ゲームでは自分の頭の範囲でしかイメージできないから、別の人の頭を使うことを思いつきました。そこで、ChatGPTの登場です。人類の知恵を拝借してこの問題に取り組んでいきます。

「コップ」を言いかえて?
A.グラス・器・コーヒーマグ・水差し・飲み物入れ・タンブラー・杯・カップ

あぁ、そうじゃなくて、質問を変えましょう。私が考えたのを例にしてこんな感じに「コップ」を言いかえてみて?
A.・上から見ると丸く横から見ると四角い、持ち方次第で印象が変わる不思議な形状 
・水筒のふたについてくる、小型でいつでもどこでも使える携帯用の飲み物入れ
・ガラス、プラスチック、陶器と材質によって手触りも異なる多様な器
・中身を見れば、その人の好みや気分がわかる、飲み物を映し出す窓 
・口に近づけた瞬間、透明な壁越しに映る飲み物が味わいを予感させるもの 
・重みや手触りが異なり、使う人によって選ばれる素材に個性が現れる容器 
・縁に触れると、温度や湿気を感じ、季節の移ろいを伝える器 
・内側に映る液体が、光を受けてキラキラと輝く、美しい反射を持つ道具
・自分の手元にぴったりと収まるサイズ感が、親しみを感じさせる飲み物用の器 
・飲むたびに、自分自身のリズムやペースを思い出させる日常のパートナー
・透明な壁で囲まれた液体が反射する光を差し込むことのできるモノ

おぉ!たくさん出てきました。例が私だから、言い直しているのもありますが、やっぱり別の脳を使うと、私になかった発想がでてきます。窓とかパートナーとかいう表現は思いつかなかったなぁ。反射とかも。

これをもっと、深堀してもおもしろいのですがちょっと振り返ります。

言いかえの効果と創造力

遊んでみて気づいたことは、言葉を言いかえる作業が、単に「表現を変える」だけではなく、「物語や感情の深さを引き出すツール」にもなっているぞ、ということです。

この遊びをしながら、私はドラマ「いちばんすきな花」のマグカップを買うシーンや、並んでいるシーンを思い出していました。他にも沢山のドラマや映画でコップは使われていることに気づきます。「プラダを着た悪魔」なんかだと、強いお酒を勧められるシーンはこのあとに気持ちが落とされていく暗示だろうし、この前テレビでやっていた劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でも、コップの数が仲間の繋がりを象徴しているなぁって思い出しました。きっと、みなさんの心に残る物語にも幾度となく「コップ」は登場しているのでしょう。

「コップ」とは、何かのシンボルだったのです!(何をいまさら)

AIと一緒に言いかえを活かして

この連想ゲームって単なる遊びではなく、本当に創造力を広げる方法でした。私みたいに飽きっぽい人は、ChatGPTとも連携しながら自分のひらめき以外の所からもアイデアを拝借しながら、世の中への認識を広めていくのもおもしろいことに気がつけました。

本を閉じて、連想ゲームして、今まで見たドラマを振り返って、おぉ!あのシーンの意味はこうだったのか!と再発見する楽しみも見つけてしましました。そんなん、常識じゃんって人も沢山いると思うのですが、私はこの物語をつくったり、深く読み取ったりということをやってこなかったので、裏側を知ることにワクワクしています。結局地味な行動の積み重ねなのでしょうけれども、知的な筋トレなら、肉体の筋トレよりも頑張れる気がします。

本っておもしろいなぁ。今まで知らなかった世界の扉をいつも開いてくれます。そうでした。私、読書の途中でした。連想ゲームはこのぐらいにして、続きを読まなきゃいけません。

この記事を最後まで、読んでくれたあなたも「コップ」を言いかえて遊んでみてはいかがでしょうか?私なんかよりも、もっともっといいアイデアがあなたには眠っているでしょうから。

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