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知らない世界を知ると、繋がれる。

今まで、自分の中になかったキーワードに出合った時、世界が広がるという経験はないでしょうか?

例えば、#パクチーとか#レジンとか#推し担とか……。
そのハッシュタグの先に、新しい出会いが待っていたりするのです。そのキーワードに興味をもてば、そこから話題が広がって、これまで知らなかった人と仲良くなれることだってあるでしょう。

最近の私のキーワードは
#タキシード仮面さま #ハチワレ  でした。
猫は、大好きですが飼ったことはないし、色や模様でそう呼ばれているなんて知りませんでした。この本の第1話を読むまでは。

もちろん、あれは保護猫が出てくる架空のお話です。
でも、名前を知ったからには、見てみたい!そんなハチワレ模様のネコさんを。あたかもタキシードを着ているかのような、白黒模様のネコさんを。
きっと、無意識にそう願っていたのでしょう。
ふいに、目の前に現れてくれたのです。

なるほど。こういう模様ね!

私が実際に目にしたのは、写真でした。
美容院で、カラーをしてもらっている間にのほほんと目の前の鏡を見ていたら、近くに3匹のネコの写真が飾ってあったのです。その真ん中にいたのが、まさしくハチワレ!キリっとしているタキシード姿。
まさか、こんな所で出合えるなんて!

その子は、この美容院で飼われていてもうこの世にはいませんでした。
「タビ」と名付けられ可愛がられていた子。タキシードならぬ足に靴下を、まるで足袋を履いているような模様だったから、そこでは「タビちゃん」と呼ばれていたそうです。キリっとした佇まいの子で、飼い主の美容師さんも
「タビは、かっこよかったよ~。」なんて、言っていました。それからひとしきりハチワレ模様の話で盛り上がりました。

☆ ☆ ☆

そんな中、1つの話題として「推し」の話になりました。
この前、お客さんから「推しは誰?」と質問をされて、その美容師さんは奥田民生さんの名前を挙げたら、「そういうのは違う」と言われたようです。

そういうの」は違う。
これは、1つの感覚でしょう。今の世の中の推しと言えば、韓流アイドルとか、ゲームの中のキャラとか、あるいはユーチューバーかもしれません。
きっと、そのお客さんの「そういうの」はこういうのかもしれません。もしくは、彼女の世界の中の「推し」とは、こう!があるのです。それは、「そういうの」=「定義」のことです。これは人によって様々です。

その話を聞いて、おもしろ!って思ってしまった私。
「それでいうなら、私は#オムライス推し でいきます!」って返しました。そうしたら、笑われました。
「あっ、#ネコ推し でもいけます!」ともいったら、それはいいねって言われました。

みんな違う。それでいいのです。
推しは、それぞれの頭の中にある#○○の意味づけによります。単なる、イメージの塊です。このイメージの分類が細かければ細かいほど、その分野に詳しい人になります。その分野の整理ができている人が、相手の中の#○○の定義を変化させたり、整理してくれたりもします。

美容院で言うならば、待ち時間に手渡される3冊の雑誌のチョイスにも
そういうの」が出てくるのでしょう。
あっ、このお客さんはこういうジャンルが好きかな?って勝手に想像され差し出されるのです。これがズレた時、「そういうの」は違う!って感じるのでしょう。
せめて、万人受けする#オレンジページ にしてくれればいいのにとかね。
でも、この#オレンジページ すらも知らない人がいてびっくりしたこともありました。

本当に、世の中はおもしろい!
私の世界の狭さに気づきます。

やっぱり、まず知ること。それが大事。人を知るには己を知り、世の中を知り、相手の「そういうの」をつかみ取ることが大事なのでしょう。
それを、言語化できる人たちが人と人を繋げるんだろうな~。
そんな事を思いました。

自分の中の言葉の定義かぁ。
そんなことを思っていると、こんなノートを発見しました。
「じしょる」

なんと、自分の辞書を作るためのノート。
専用ノートまでこの世の中に売っているなんて!
やっぱり、世界は広いです。おもしろーい!


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