【読書記録】SAVE THE CATの法則
書くにまつわる本で、ついに脚本と言われる分野の本に手を出すとは、1年前の私は思ってもみませんでした。この本は超有名らしいのです。だったらこの本と、関連本は図書館で借りて同時読み作戦でいきましょう。
翻訳本だけど、おもしろい!
語り掛けてくるような感じで書いてあって、私は読みやすかったです。今まで、映画を見る時に書き手の流れなんて思っても見なかったけれど、この本を読んでから映画の見方が変わりそうです。あぁ、なるほど!って学びになってしまって、もう普通には見られなさそうです。それもまた、新しい楽しみ方になりそうでわくわくします。
SAVE THE CATの法則
1.どんな映画なの?
何についての映画か(テーマ)
誰のための映画か(客層)
作品の雰囲気は?
展開の可能性は?
登場人物のもつジレンマは?
登場人物のタイプについて簡潔で説得力のある説明を。
これらがわかる「ログライン」を考えること。
2.10のジャンル
①家の中のモンスター
②金の羊毛
③魔法のランプ
④難題に直面した平凡な奴
⑤人生の節目
⑥バディとの友情
⑦なぜやったのか?
⑧バカの勝利
⑨組織のなかで
⑩スーパーヒーロー
これについては、「10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術」という本の方が、例を出して詳しく説明してありました。
3.主人公の原始的な動機
人間は、本能的で原始的なものに心を動かされます。
具体的には、生き延びること、飢えに打ち勝つこと、セックスをすること、愛する者を守ること、死の恐怖に打ち勝つこと。根本的な欲求です。
生きる
モテる
守りぬく
動機が明確になったら、それに的確な形容詞をつけて表現するとよいそうです。
4.構成
これは、誰の作品か?それは、構成によって決まります。
三幕構成と呼ばれる作り方は基本だけれど、この本の著者は自分独自の、「BS2」というテンプレートを作っていました。
( )の数字は脚本のページ数だそうです。
5.ボードづくり
ボードは、脚本家が必要とする最も重要な道具。
上記のように、4つに分けて1幕にシーンを書いた付箋を貼っていくようです。最終的には、40枚。
シーンの紙には、
・場所
・シーンで起こること
・感情の動きが+か-か
・登場人物の心の葛藤(><)
の4つをメモしておくそうだ。
6.脚本を動かす黄金ルール
キャッチコピーが並んでいるようだけど、これらには、きちんと意味があるのです。私の中では、プールで泳ぐローマ教皇が一番ツボでした。他に例えるなら、「裁判所での腹踊り」とかかな。気になる方は、ぜひ読んでみてください。知っている人には、他のうまい例えを聞いてみたいものです。
7.この映画、どこがまずい?
書き終わって一週間後に自分の原稿を読み直すと……ひどすぎる!!!
こんな時に、どこがまずいのか修正しよう。
ルールの確認
① 主人公は自ら行動を起こしているか?動機はあるか?
② 行動で見せるべきところをセリフで語らせていないか?
③ 悪い奴は十分に悪い奴?
④ ミッド・ポイント以降に緊張感は増している?
⑤ 感情面が単調じゃない?
⑥ 登場人物がみんな同じ話し方になっていない?
⑦ 見た目の特徴はある?
⑧ 主人公の変化は最初から最後まで描かれている?
⑨ 原始的?
8.最後のフェード・イン
ここには、ハリウッドの脚本売却について書かれていました。こういう所はあまり詳しくはないし、ここは日本だから同じなのかな~?と思いながら読んでいました。
結局、「なるようにしかならない」という所は同じなのかもしれません。
何よりも、書くことを楽しもう!
この本の間にも、練習問題としてワークがついていますが、物語ワークブックも面白そうなので、こっちも書きこみながら、自分の深堀で遊んでいきます♪まずは、偏愛Mapをつくるみたいです。好きなものコラージュ♡楽しそうです。
これでまた、しばらく遊べそうです。おそらく、今が一番何にも縛られずにわくわくして楽しい時期なのだろうなぁ~ってわかっています。
書くことっておもしろい。さぁ、楽しもう。いい本み~つけた!
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