眼鏡治療と保育園生活 〜最初に園に伝えるべき・確認すべきポイントは?〜

3歳児検診で弱視が発覚。その後治療用眼鏡を日常的にかけることになった長女。

眼鏡をかけることにより生じる注意点、お願い事項などもあるため、園への報告は必須。実際に我が家の体験談を踏まえて、園とお話する際のポイントをお伝えします。

園側も眼鏡治療児ははじめてだった

実は最初、「いま園には眼鏡かけてる子いないけど、きっと以前みた経験があるだろう。園生活について、どんな感じでやっていくのか園長先生に聞いてみよう!」と思っていました。

ところが、実際に園長先生と話してみると、眼鏡治療児をみた経験がないことがわかりました。更に聞いてみるも、どうやら担任の先生含め、他の先生方も経験者がいない模様…(完全にアテが外れた)。

そのため、園生活にまつわるアレコレを親側・園側ともお互い手探りで確認していくことになりました。

「こういう場合って、どうなるんですかね…?どうしますかね…?」と聞かれるも、こっちも初めてのことなのでよくわからない(汗)

最初こそ戸惑ったものの、これは我が家主導で進めるチャンス!と捉え、眼科医との確認も踏まえて取り決めを作ることに。眼鏡を注文してから、出来上がるために最低1週間程度はかかりますので、その間に話をしました。

取り決めをする中で、実際に園と色々なやり取りをした結果、大切だと感じたポイントは3つ。

1.出来るだけ長時間かけている必要があることを伝える

基本的に、弱視の治療用眼鏡は常時装用が基本です。これは治療効果をしっかりと出すためだそうですが、実際に眼科医からも、お風呂と寝るとき以外はかけているのが理想と言われています。

しかし、子どもが小さい場合、かけ始めの初期は特に眼鏡をかけることを嫌がり、勝手に外してしまうことが多い…
更に、何らかのタイミングで外した後、かけるのを忘れていることも多々あります。

自宅であれば親が気づいて声かけをしたり対応出来ますが、保育園の場合、先生方にその役割をお願いすることになります。

しかし、この「出来るだけ長い時間かけるべき」というのは案外知られていないです。私自身も娘が眼鏡をかけるようになるまで知りませんでした。

ということで、まずは大前提として「かけているのが基本」ということを伝え、理解してもらう必要があります。

2.眼鏡を外していいタイミングについて確認・合意する

この常時装用の大前提を理解してもらった上で、次に園ではどんなタイミングで外すのか?を確認します。

これはかけているべき・かけていなくても良い、という判断基準があることでストレスなく保育してもらうためでもあります。

常時装用とはいえ、水遊びや運動系のアクティビティなど、知らない人からすれば「外すべき?」と悩んでしまうようなタイミングもあると思います。その都度先生方の状況判断にしてしまうと、先生方も大勢の園児たちを見る中でいちいち判断するのは手間ですし、園では親が思っていたより短い時間しかかけていなかった(=治療効果の面ではマイナス)ということもあり得ます。

そうした状況を避けるために初めに確認・合意してしまうのがおすすめです。

そして、これを決めておくことで、逆に言えば外すと合意した時間以外はかけているべき=外していた・外れていたら声掛けしたりかけ直してほしい、というお願いが効いてきます。

ちなみに我が家の場合、以下のタイミングでは外すということで合意しています。

①お昼寝時
②水遊び、プールの時間
③体操の時間

体操については、かかりつけの眼科医では外さなくてもいいと言われていましたが、
・マット運動や鉄棒、跳び箱など割としっかりと練習するスタイルであること
・まだ運動能力が発達しきっていないので顔面からどーん!と行くこともあること(家での様子から)
・園からこの時間での破損をかなり心配されたこと
・週に1時間程度であること
などから、「外す」という取り決めにしました。

その他にも、園庭(高さがある遊具がある)で遊ぶときについても園から確認されましたが、こちらについては遊具で遊ぶとは限らないこともあり、「かけたままでお願いします」としています。

3.破損した場合の責任の所在について話し合う

かける・かけない時間が明確になったところで、破損した場合はどうするか?の話をします。

いざ破損してから揉めるよりも、最初に決めておいた方がスムーズです。

園によってはあらかじめルールが存在するケースもあるかもしれませんが、我が家の場合、「どんな理由で破損しても、園には責任を問いません(弁償等不要)」と伝えています。

そもそも、見ていない隙に壊れた場合、子供自身が壊したのか、お友達が壊したのか、事故だったのか何なのか?わからないケースも当然あるはずで、そこで都度揉めたり、感情的なしこりが残ったりするのもかえって面倒と判断したからです。また、長女はアレルギー対応で他にも食事面で色々とお願いをしていること、次女も同じ園に通っていて、園との長期での信頼関係を保ちたかったこともあります。

ちなみに我が家の場合は、話していた相手が園長先生(責任者)だったこともあり、園側から「どうしましょう?」と聞かれましたが、話している相手が担任の先生だったりすると、先生からは切り出しにくい話題でもあると思います。園から切り出されない場合は、こちらから切り出すのがおすすめです。

お互いのためにも事前確認を

今回、園と話し合う中で、園・先生側が気にするポイントを知ることが出来ました。園側の立場になって、保育をするうえで気になりそうな点や対応方法をあらかじめ決め、合意しておくことが信頼関係にもつながると感じています。

あらかじめ決めてしまうと、あとはとても楽で、我が家の場合もこれまで眼鏡に関するトラブルはありません。

書面などは取り交わしていませんが、決めたことを先生方全員で共有してくれているようで、お迎え時に「外した後つけ忘れてたみたいなので声掛けました~」などと担任の先生以外からもコメントをいただけることが結構あります(長女、忘れがち)。

対応が決まっている園であれば迷う必要はないのですが、そうでない場合、何から話したらいいか?の参考になれば嬉しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?