
【ご褒美作戦】自分のことをできる子に。トークンエコミー法。〈お試し#1〉子どものこころ専門医なのに失敗子育て
作戦内容
・長女が、片付けや準備をしない。
・小学2年生にして、お金を使いたがる。
・日課を決める。長女が5つ、親が5つ。
・できたら、1つにつき1円。つまり、1日最大10円。1か月で300円。
登場人物
私 30代 子どものこころ専門医
長男 小学5年生
長女 小学2年生
片付けや準備をしない小学2年生
長女は、自分のことをあまりしません。
朝起きたらテレビを見ながら、ご飯が出てくるのを待っています。ご飯を食べたら、大急ぎで準備をして登校します。時間割はしますが、前の日に準備しておくことはありません。
もちろん、歯ブラシや顔を洗うことはしません。
学校から帰ってきたら、荷物は玄関に出しっぱなし、くつは脱ぎ散らかしっぱなしです。
テレビを見ながらダラダラご飯を食べて、眠くなったら寝ます。お風呂には入りたがらず、歯ブラシもしたがらず、できる限りサボろうとします。
私が口うるさく言うと、長女は開き直って、「ねむい」「めんどくさい」「やりたくない」の三拍子。
お金を使いたがる小学2年生
長女は、お金を使うのが好きです。
お店に行くと、もちろん「買って買って」攻撃が始まります。買ってもらえないと、にらみつけて動かなくなります。
外食も大好き。ショッピングモールに行くと、必ずレストランに行くものと思っています。映画館に行けば必ずポップコーンとジュース。
先日、初めて子どもだけで遊ぶ約束をしていたのですが、予定を聞いてみると「コンビニに行って、スーパーに行って、文房具屋に行く。」と、見事にお金を使って遊ぶつもりでした。
トークン・エコノミー法
いいことをしたらご褒美がもらえる、トークン・エコノミー法。
目標とする行動やご褒美の設定が難しく、正直これまで使ったことがありませんでした。
目標行動は、無理なくクリアできる内容で、さらに子どものやる気が続く必要があります。
ご褒美は、子どもがやる気になり、大人も無理なく続けられるものでないといけません。
失敗する例としては、「テストで100点取ったらディズニーランドに連れて行ってあげる」とした場合、じゃあ99点だったらダメなのかという問題があります。
努力ではなく結果によるので、努力したのにご褒美が得られないと、むしろ努力が無駄だという学習をしてしまいます。
また、そもそも大人がディズニーランドを持ち出すときは、すでに行く予定が先にあって、本気でキャンセルすることはないでしょう。
自分のことは自分でする。お金の大切さもわかる。一石二鳥の作戦。
そこで、私の立てた作戦は次の通りです。
長女が友達と遊びに行くのは1ヶ月後の予定でした。そこで、「お小遣い制にしよう。お小遣いは好きに使っていいよ。」と話したところ、乗り気でした。
「お小遣いは、頑張ったらもらえる。どんなことを頑張ったらもらえるか、5つずつ考えよう。」と、本人の選ぶ余地も残しました。
全部で10こずつにしたのは、いくつかできないのがあっても、ある程度のご褒美がもらえるので、モチベーションがキープできる。
また、1ヶ月で300円が妥当と考えました。
具体的な目標
長女が考えた分
・くつをならべる
・おふろにはいる
・(宿題の)まるつけをだす あしたのじゅんび
・ふとんをだす
・ごはんをじぶんでたべる
私が考えた分
・はぶらしをする
・かえってきたら じぶんのにもつをかたづける
・ねるまえに じぶんのにもつをかたづける
・かみをとく
・かおをあらう
途中経過
この試みが、成功するか失敗するかは、まだわかりません。月1回程度経過報告しようと思います。
ちなみに、5日前から始めて、現在43円貯まっています。
10円満点は1日だけでしたが、始める前より明らかに自分から行動するようになり、口うるさく言う必要がなくなりました。
しないときは不利益を被るのが決まっているので、「◯◯させないよ」など、親が怖い声を出して脅すことがないので、子育てとしてもいいと思っています。