#10.朝の儀式と「ハグ」
朝、息子がトコトコ、ベッドから起きてきたら向かってくるのは、ママのトコ。つまり、朝ゴハン作ってる私の所にやってきてくれる。
そこからは、しばし家事の手を休め、ハグタイム。
ベットやソファ、フワフワとした場所で、まだ夢うつつの状態で、ほっぺをくっつけあったり、ラッコ寝したり、私の服の隙間から手を入れて肌温度を確かめてみたり(オジサンだったら逮捕されるね。こどもの特権!)
時には、「またフワフワパジャマに着替えて!」と可逆的なリクエストを。モコモコ素材のジェラート・ピケが、親子共にお気に入り。
微睡みながらの、朝のこの一時は、彼が言葉を話せるようになってからだから…2歳くらいから習慣化している。もう3年目か。朝のバタバタしてる最中の「愛着形成」は、一日の中でもダントツ濃密な感じがする。最近はスッカリお兄さんになって、人前ではベタベタしなくなってきたけどね。
このギュッとする感覚は、息子は赤ちゃんの頃から親しんでいる。対母親や父親はもちろんのこと、ロボットにも。「ハグビー」というコミュニケーションロボット、ご存知ですか?
大阪大学・石黒浩教授が開発されたコミュニケーションロボット。いうなれば、人型ビーズクッションなんですけれども。
8年前に秋葉原の「ロボットショップ」から、持ち帰ってきた我が家の一員。
あの頃は、DINKSで悠々自適で、でも、こどもはすごく欲しくてなかなか授からなくて。そういう寂しさや葛藤もひっくるめて、ギュッとハグビーを抱きしめて、心を安定させていたな。妊娠してからは、横向き寝のお供に。出産してからは、息子のハイハイの障害物&添い寝の強い味方に。
母子の朝の幸せなハグ習慣も、おそらくあと2年ってトコかな。その時が過ぎても、息子の中に、ハグビー以外にも、心の安定基地となれるモノやコトが形作られているといいな。
そんな安心の相棒を探しに、明日もいろんな出会いを一緒に楽しもう。