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第20回こどもレストラン・イタリア編〜演奏レポート

2024.5.18(in 東京)/2024.6.1(in 横浜)/2024.7.14(in 仙台)

記念すべき第20回こどもレストラン・イタリア編が行われました。
20回目の開催を記念して、今回は東京・横浜・仙台の3会場で開催しました。

こどもレストランには、
~食と音楽の世界旅行~という副題がついているので、
おいしく食事をしたあとは、音楽の時間🎵

ここでは、食後に行われたミニコンサートの様子を中心に、
お伝えしていきます!

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「こどもレストラン〜食と音楽の世界旅行〜」とは?

こどもたちだけで作り上げる、1日限りのレストラン。
お客様は、いつもおいしいごはんを作ってくれる大切な家族。
想いがつまったお料理で、大好きなあの人に
とっておきの「ありがとう」をつたえよう。

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今回の旅先は……イタリア!!

イタリアはオペラ発祥の地ですが、クラシック音楽というと、バッハやベートーベン、モーツァルトといったドイツ・オーストリアの作曲家の作品を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、イタリアという国は、クラシック音楽界において、重要な役割を果たしてきました。

音階を表す時に使う、「ドレミファソラシ」。
「クレッシェンド」や「リタルダンド」などの音楽用語。

これ全部、イタリア語なんです。

中世からルネサンス期に、教会を中心に発展していったクラシック音楽。
当時、楽譜は存在せず、口伝いで曲を広めていましたが、音を頼りに真似することに限界を感じ、楽譜(五線譜)が誕生し、音の高さに「ドレミファソラシ」という名前を付けました。

楽譜や「ドレミファソラシ」は、教会で歌われる聖歌と共に、イタリアから世界各地に広まっていったんですね!

ということで、早速演奏曲を紹介していきましょう!

1.『Caro mio ben』(愛しい女よ)

声楽を始める人が最初に出会う曲と言っても過言ではない。
高校の教科書にも載っているのですが、私も高校1年生で声楽を習い始めた際、先生から1番最初に渡された曲。

「私はあなたがいないとダメなの……」
「私を信じて!」
「私につらく当たるのはやめて」

と愛する人に対して、心の叫びを伝えるような歌詞になっています。

いつもは、ゆりねぇさんとさささんが演奏を担当していますが、今回はスタッフのかよちゃんも一緒に歌ってくれました♪

さささんとかよちゃんは、なんと大学の同級生!
2人とも教員免許をとるために、声楽も勉強していたんだよ!

2.歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
『O mio babbino caro』(私のお父さん)/プッチーニ

『O mio babbino caro』は、プッチーニ作曲の歌劇「ジャンニ・スキッキ」の中の1曲で、この歌劇の中でも最も有名な歌です。

愛する人との結婚を許してほしい娘(ラウレッタ)が、
「結婚を許してくれないなら、私はこの橋から飛び降りちゃうわ!」
と歌っています。

3.ドレミの歌 ~イタリア語Ver.~

音階を表す「ドレミファソラシ」は、イタリア語である
という話は冒頭でしましたが……

なぜ、「ドレミファソラシ」になったのか?

昔は、音に名前はなく、歌いながら伝えていましたが、どの音から始まるのか統一されておらず不便だったそう。
そのため、1オクターヴ(ある音から次に高い同じ音まで)の中に7つの音が組み込むという音階の考え方から始まり、音階に名前がつけられるようになりました。

「ドレミファソラシ」という音階の起源は、中世イタリアのラテン語賛美歌「Ut queant laxis」にさかのぼります。

参考:https://cotocoto-classic.com/note-name/

賛美歌の各行の冒頭の音節「Ut, Re, Mi, Fa, Sol, La」を取り、音名にしました(注:「シ」に関しては音も歌詞も対応していませんが、後に「シ」に相当する音階音として「Sancte Ioannes」の頭文字「Si」を追加したそうです)。
この音階名を最初に提唱したのは、11世紀のイタリアの音楽理論家、グイード・ダレッツォ。
元々、「ド」の部分は「Ut」と呼ばれていましたが、「Do」の方が発音しやすく、歌いやすいという理由で、後に「支配者、主」を示す「Dominus」の始めの2文字を取って「Do」に変更されました。

少し専門的な話になりましたが……
ドレミの歌』の歌詞では、どのように歌われているのでしょうか?

DO se do qualcosa a te
RE e` il re che c'era un di`
MI e` il mi per dire a me
FA la nota dopo il MI
SOL e` il sole in fronte a me
LA se proprio non e` qua
SI se non ti dico no
e cosi` ritorno al DO
 
DO(あげる)、君になにかをあげるなら
RE(王様)、昔いた王様
MI(私)、私にと言うためのmi
FA(ファ)、ミの次の音
SOL(太陽)、私の目の前の太陽
LA(あっち)、こっちでないなら
SI(はい)、いいえと言わないなら
さあこれでドに戻ります
(引用:『ドレミの歌』 各国語バージョン | バーバの部屋 (ameblo.jp)

楽器も使って思いのままに表現しました♪
東京編では「ドレミパイプ」を1人1音担当して、
「ドレミファソラシ」に合わせて音を鳴らしてみたよ!
👆このカラフルな筒が、実は「ドレミパイプ」です!



4.『小さな世界』

最後は、こどもレストランではお決まりの『小さな世界』。
今回も手話つきで、みんなで楽しく演奏しました♪


仙台編の様子♪


演奏の様子は、こちらからお楽しみください♪

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
こどもレストランについてもっと知りたい方は
下のリンクをご覧ください。


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