福祉・医療系の進学には返還免除の貸与奨学金も
大学や専門学校へ進学する際、奨学金を利用する方が増えています。
希望の進路や条件によって、返還免除の奨学金もいろいろあります。
本日は、沖縄県が貸与して条件を満たせば返還免除（借りて返さなくていい）となる、福祉・医療系の奨学金についてお知らせします。
◆看護師等修学資金
◇対象者
看護師・保健師・助産師を目指す方向けの、沖縄県が貸与する奨学金です。
県内外の看護師養成大学や、専門学校の学生が対象となっています。
沖縄県内で進学する場合は、学校を通じて申請します。
県外の学校へ進学する場合は、事前に申請書を受け取りましょう。
県内外のどちらの申請にも、学校長の推薦書が必要です。
◇返還免除の条件
貸与された奨学金の返還免除を受けるためには、下記のことが必要です。
・卒業後１年以内に資格を取得する
・免除対象施設で規定期間※看護業務に従事する
※規定期間
第１種：貸与を受けた２倍の期間、看護業務に従事する
第２種：貸与を受けた３倍の期間、看護業務に従事する
◇貸与奨学金の金額
【第１種：看護師・保健師・助産師】
大学：32,000円／月額
専門学校：36,000円／月額
【第２種：看護師・保健師・助産師】
年額70万円以内
◇申請時期と支給時期
第１種も第２種も、申請は４月に行います。
・第１種の支給時期
年３回に分けて支給（７月・10月・１月）
・第２種の支給時期
貸与決定の翌月に一括支給
◇沖縄県内の貸与奨学金対象校
【大学】
琉球大学・沖縄県立看護大学・名桜大学
【専門学校】
沖縄看護専門学校・那覇看護専門学校・浦添看護学校・ぐしかわ看護学校・北部看護学校
◇担当窓口
看護師等修学資金の申請に関するお問い合わせは、各学校の担当者へご確認ください。
沖縄県の看護師等修学資金の申請書類の提出先は、下記となっています。
沖縄県保険医療総務課
TEL：098-866-2169
〒900－8570 那覇市泉崎1丁目2番2号
◆保育士修学資金貸付
保育士確保を目的とし、保育士養成施設に在学する者に修学金を貸し付ける制度です。免除要件に該当すれば、返還不要となる貸与型の奨学金です。
申請は、在籍する学校を通じて行います。
◇対象者
貸付の対象となるのは、次の要件すべてに該当する方です。
・沖縄県内の養成施設で保育士を養成する学科及びコースに在学する者
・保育士養成施設を卒業後、1年以内に保育士登録を行い、沖縄県内等の指定された施設等において保育士の業務に従事しようとする者
・優秀な学生で、かつ、家庭の経済状況等から真に貸付が必要と認められる者
・他から本貸付と同種の貸付を受けていない者
◇貸付額
①修学費：月額5万円以内（総額120万円以内）
②入学準備金：20万円以内
③就職準備金：20万円以内
④生活費加算：生活扶助基準の居宅（第1類）に掲げる金額以内※
※生活費加算について
申請者の属する世帯の主が次のア、イいずれかに該当する者
ア. 生活保護受給世帯の者
イ. 前年度または当該年度において、次のいずれかの措置を受けた者
①市町村民税の非課税世帯 ②市町村民税の減免世帯
③国民年金の掛金の減免世帯 ④国民健康保険料の減免又は徴収の猶予世帯
◇貸付金の交付と期間
交付：半年分ずつ分割して交付される
（初回を除き、毎年度、9月・3月に交付予定）
貸付期間：養成施設に在学する期間は無利子で貸付
※返還免除せず返還期間内に貸付を受けた額を全額返還できなかった場合、延滞利子が発生します。
◇返還免除の条件
養成施設を卒業して下記の条件を満たすと返還免除となります。
・卒業後１年以内に保育士登録を行う
・沖縄県内で指定された施設等において保育士の業務に従事する
（継続して５年間※１、過疎地域・中高年離職者は３年間※２）
※１非常勤職員として従事した場合は、在職期間が1,825日以上であり、かつ従事した期間が900日以上であること
※２非常勤職員として従事した場合は、在職期間が1,095日以上であり、かつ従事した期間が540日以上であること
◇担当窓口
保育士修学資金貸付の担当窓口は下記ですが、申請は在籍する学校を通じて行います。
沖縄県福祉人材研修センター
〒903-8603 沖縄県那覇市首里石嶺町4丁目373-1
沖縄県総合福祉センター西棟3階
TEL：098-882-5703 FAX：098-886-8474
◆介護福祉士・社会福祉士等修学資金
沖縄県が貸与する「介護福祉士等修学資金」と「社会福祉士等修学資金」は、県内指定学科に在籍する学生が対象です。
生活保護世帯の方がこの制度を利用する場合は、生活費加算の貸与もあります。
◇対象校
◇対象者と貸与金額
社会福祉士等修学資金の対象者は、下記の要件に当てはまる方です。
①文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定した学校又は都道府県知事の指定した社会福祉士養成施設の指定学科において在学している者
②社会福祉士養成施設を卒業後、1年以内に社会福祉士登録を行い、沖縄県内等の指定された施設等において相談援助等の業務に従事しようとする者
③優秀な学生であって、かつ、家庭の経済状況等から真に貸付が必要と認められる者
④他から本貸付と同種の貸付を受けていない者
【一般学生の貸与金額】
・入学準備金：20万円
・月額：5万円以内
・国家試験対策費：毎年４万円
・就職準備金：20万円
【生活保護受給世帯の貸与金額】
・入学準備金：20万円
・月額：5万円以内
・生活費：3.8万円程度
・就職準備金：20万円
◇返還免除の条件
①養成施設を卒業した日から１年以内に社会福祉士登録を行う
②沖縄県内で指定された施設等において相談援助等の業務に従事
下記の２つを継続して５年間※１（過疎地域・中高年離職者は３年間※２）従事した場合は、貸付額について返還免除を受けることができます。
※１ 非常勤職員として従事した場合は、在職期間が1,825日以上であり、かつ従事した期間が900日以上であること
※２ 非常勤職員として従事した場合は、在職期間が1,095日以上であり、かつ従事した期間が540日以上であること
◇申請・担当窓口
申請に関する窓口は下記ですが、手続きに関する詳細などは在籍する各学校へお問い合わせください。
沖縄県福祉人材研修センター
〒903-8603 沖縄県那覇市首里石嶺町4丁目373-1
沖縄県総合福祉センター西棟3階
TEL：098-882-5703 FAX：098-886-8474
沖縄県の医療・福祉系の返還免除のある修学資金貸付についてご紹介しました。
他の奨学金については、下記記事もご参照ください。
いいなと思ったら応援しよう！
