認知症の方が行方不明になったときの相談先
社会教育の場に関わっていると、困りごとを相談されることが多々あります。その中でも最近増えてきたと感じるのが、認知症の方が行方不明になることです。
いるはずの家族がいない!と気づいたとき、どうすればいいのか、どこに連絡をしたらいいのかをまとめました。
なお、SEアルパカは沖縄にて運営しているので、この記事内の主要な連絡先は沖縄県内となっていますが、探し方は同様です。
まずはお近くの警察署へご相談ください。
認知症は高齢者以外にも起こる
「認知症」とは、特定の病気の名称ではなく、認知機能(記憶や判断力)が低下して社会生活に支障をきたした状態のことです。
最近、物忘れが激しくなったり、今までできていた簡単な家事ができなくなった……高齢者なら認知症を疑うところですが、認知症は高齢者だけのものではありません。
さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下して若い方でも認知症を発症することがあります。
まだ専門医が少ないこともあり、若い方の場合は別の病気を疑われたり違う診断をされ、時が経ってから認知症の診断を受けることがあります。
65歳以下で発症する認知症を若年性認知症と呼びます。
歩くのがゆっくりな高齢者より、体は元気な若年性認知症の方の行方不明の相談が増えてきています。
行方不明?と思ったらすぐ警察へ
認知症の方が行方不明になった場合、自分だけで探そうとせず、まずは警察署に連絡して捜索依頼を出しましょう。
自分の家族は自分たちで探そうと考えがちですが、体が元気な認知症の人は、時が経つほど遠くへ行ってしまう可能性があり、捜索がより困難となります。
警察署に行方不明の届け出をする際は、不明者の写真を持っていきましょう。そして、行方不明になった時の服装や身体の特徴など、思いつく情報はすべて提供しましょう。
警察署以外の相談先
警察署に行方不明の届け出をしたあと、地域の力を頼るのも大切です。
自宅近くのお店に、不明者の写真や特徴・連絡先などを載せた紙を貼らせてもらったり、下記に相談をするのも有効です。
地域の自治会
地域包括支援センター
地域の見守りネットワーク
市町村によっては、認知症の人のSOSネットワークを構築しているところがあります。このネットワークは認知症の人などが行方不明になったときに素早く捜し始められるよう、行政・警察署・市民や家族会などが連携してつくった連絡網・捜索体制です。
沖縄県認知症行方不明者家族の会
沖縄県において認知症を患った行方不明の方々や行方不明の方々の捜索、またその家族のサポートを行っている団体です。
認知症行方不明ゼロのまちづくりを推進しています。
沖縄県・身元不明者の掲載ページ
沖縄県警察署・行方不明者情報提供ページ
行方不明の方が一日も早く見つかりますよう、お祈りいたします。
サポートありがとうございます!子どもたちの社会教育に活用させていただきます。