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【講座】絵本相談室 2.3
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今年度の絵本相談室が3日にありました。本当なら節分、豆まきの日でしたが、124年ぶりに2日になりました。
実は我が家の双子が節分生まれで、3日は恵方巻とケーキしか食べれないと苦情を何度も言われました(笑)
ところがですね、今年初めて誕生日はそれぞれで楽しんでいました。家族で誕生会をしなかったのは初めてです。こうやって成長していくんですね♪
絵本相談室は子どもと絵本のことで質問を受けることと、わたしの方でテーマを決めてお話をしています。
今回は、4月で仕事復帰をする人もいることと、豆まき、子どもの成長などを準備してました。
まず必ず読むのがコチラの絵本
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ととけっこうよがあけた
こばやしえみこ 案
ましませつこ 絵
こぐま社
どの会でも必ずこの絵本から始めます。わらべうたは歌い始めると、会場の空気がすぅと変わります。
絵本を使うことで、歌詞を覚えてなくても歌えます。わらべうたは単純な音とリズムなので、覚えやすいのも特徴です。
節分だったねぇ、豆まきされましたか?の声かけから、あまり”行事の絵本”は満足のいくものが少ないというお話もします。
豆まきに関してはこの絵本をおすすめしています。
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西内ミナミ さく
和歌山静子 え
すずき出版
ひとーつ、まめ ひとつあったとさ。
はたけに うめて つちのなか。
かぞえうたなので、”とお”まで続きます。まめをぶじにまけたので、みんなともまめのわらべうたを歌います。
これは文庫仲間のKさんからのアドバイス♪
♪まーめがいっこはーねた
おかあさんにぽーんとされて、みんなの笑顔で寒い冬も忘れそうになるくらいにニコニコの花が咲きます。あんまり楽しくて、もういっかい、もういっかいと3回遊びました。
数をわざわざ教えるよりも、かぞえうたや、絵本でさりげなく出てくるのを読むのもおすすめ。
数のことはまた別でnoteに書こうと思います。
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こかぜさち ぶん
わきさかかつじ え
0.1.2.えほん
福音館書店
小さな人が話しはじめようとするきっかけは、くちびるのぶぶぶぶという動き。大人の口元を見て真似をするかのように口を動かす時ありますね。この本を読んでいると、ぶーぶーぶー、ぷーぷーぷーと私の口元をみながら、真似をしようと口元が動く小さな人たちの顔がなんとも可愛いですよ。
↓こちらは子どもからのリクエスト。
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ぶるばびぶーん
ささきしゅん え
福音館書店
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駒形克己
KADOKAWA
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駒形克己
ONE STROKE
これ、子どもが生まれるまでのことが表現されてるのですが、これがまた見入るような美しさです。
もうすぐ復職される人、下にお子さんが生まれた人、生まれる人。我が家も5人子どもがいるので、仕事も家庭環境も家族もなにか少し変化があるたびに、子どもたちにもそれぞれに我慢をさせてきました。それはもしかして”ちょっとだけ”かもしれないし、そうじゃないかもしれない。もちろんその変化のたびに1人の人間であるわたしも母でも妻でも、しんどい時もある。けど、小さな人たちはそのしんどいを大人のようには伝えることができません。
わたしたちは色々な場面で、子どもが”ちょっとだけ”我慢していることを知っていても、もしかして”ちょっとだけ”それに甘えていることもあるかもしれません。
案外とわたしたちが思うよりも子どもの方が大人です。
作者の瀧村有子さんが、自身の経験を元につくられた絵本をお母さんへのエールを込めて読みました。だいぶ前の別のブログにて紹介した時に、作者ご本人がコメントをくださいました。そこでこのエピソードを知りました。
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瀧村有子 さく
鈴木永子 え
福音館書店
そして、最後に大事なこと。
子どもたちに声をかけられた時に「あとでね」と言ったら必ずその”あとでね”を守ること。これも子どもたちは知っているのです。
「お母さんのあとでね、は永遠にこない、かもしれない」
これも以前寄稿したエッセイで書きましたが、あとでねだけを繰り返していると、子どもは諦めてしまって何も言わなくなります。
どうせ言っても聞いてくれないでしょ。
なんともせつない言葉です。
このあとでね、もまた別の時に書きたいと思います。
1500文字と自分の約束としてますが、300近くオーバーしてしまいました。
読んでくださりありがとうございます。