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①➊マルクス·ファイル・価値形態論       

マルクスはありとあらゆる思想家、活動家に影響を与えてきた。その支配圏に及ぶものは、聖書しか思いつかない。そしてそれは、自分も人後に落ちない。

しかし
どうしても他の文脈に
転送したときに
移植されたときに
グレーになってしまう領野が
自分には
残った。

それは
彼の価値形態論、にである。

例えば、ソシュールに準(なぞら)えて
その
意味させるもの、としての
「シニフィアン」
意味させられるもの、としての
「シニフィエ」
、、、、。

それに、
《JJ・グー》は
「交換価値」と「使用価値」を
当て嵌め
《柄谷行人》は
「相対的価値形態」と「等価形態」を
それぞれ当て嵌める。

でも私は双方に感覚として
ズレを感じていた。
共感ではなく「違和」を感じていたのである。
どちらかに共感でもあれば、話は
楽であったはずだけど。
そうとはいかず、双方に
違和をもってしまった。
そうすると、自分で自分なりに
地平線を描かなくてはいけないから
話はややこしくなったしまい、
つまり
やれやれと、自分でそれをやるしかなくなって
しまったというわけ。


存在力学の実用理論である「/マクロ」が描く世界は
「構造」・「記号」・「現実」
によって構成される。
現実によってエネルギーを受けた記号が
構造上で、運動する。その運動が
想像や歴史を生産する。
それが人間・世界である。

そのプラットフォームの中で整理して
存在力学的に
言うのであれば
使用と交換は⇒「構造」の要素であり
等価形態は⇒「記号」であり
相対的価値形態は⇒「現実」である。

●等価形態は、
「価値を示すもの」、「記号」として
【貨幣】という姿で表出され、
それを分解すると

「価値を示させるもの」が
【貨幣のシニフィアン】
「価値を示させられるもの」が
【貨幣のシニフィエ】

である。

対して
●相対的価値形態は、
【商品】という「現実」として
そこにある。

そして
●交換価値や使用価値は
「構造」に帰属する要素であるが、
価値はそれだけでは終わらない。
存在力学・実用理論が認識しているもので
あと4つの価値がある。

以下、

⑴使用価値
⑵贈与・蓄蔵価値
⑶交換価値
⑷集配価値
⑸削減価値
⑹貸借(投資)価値

の6つである。

補足だが
貨幣の使用価値は
尺度であり、
使用価値を
貨幣ならば
尺度
と言っても構わないと
思う。

マルクスの言う、
「使用価値」と「交換価値」は
その6つの価値の内の
2つである。

マネー三大機能のういう
三大機能でも不足である。


この機能、この加工を梃子として
貨幣は、

⑴尺度機能は、値付け
⑵蓄蔵機能は、継承
⑶交換機能は、互恵を生む
⑷集配機能は、公平を施し
⑸削減機能は、改善を
⑹貸借機能は、殖産への

標(しるべ)
となる。

価値形態論について
は、
この辺で
今回は閉じよう。


仙極 一









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