空手・平安の型を使えるようにするために
今回は空手・平安四段に出てくる「上段受け・手刀突き」の構えについて古伝体術流に解釈したいと思います
空手の型の解説ですが、中国武術の手先・足先・鼻先が一致する「三尖相照」というものを意識して構えます。
『memo』
~三尖相照とは~
中国武術の伝統の教えのひとつ。
指尖、鼻尖、足尖(三尖)が縦一線上にそろうこと。
それによって身体がまとまりひとつになる感覚が生まれ衝突しない貫通する力が発生するようになります
空手でもこの感覚を用いることによって型の意味がより深く理解できるようになります。
ただし、単純に三尖を縦一直線上にそろえても「相照」にはならないので、実際に検証を重ねながら三尖が揃う感覚を養成する必要があります。
その三尖相照の感覚があることによって「型が使える」ということへつながってきます。
実際に三尖相照の位置がない構えだと相手と衝突してしまいますが、三尖相照の位置がある構えにすると動画にあるように手刀での突きが衝突しなくなります。
「型稽古」の目的については色々な考え方があると思います。
古伝体術では相手の攻撃に対しての捌き方や反撃
ではなく自身の「衝突が消える形造り」だと考えます
その自身の「衝突が消える形」を養成していくことが、結果として相手との衝突も消えるということへつながります。
その「衝突が消える形」を築き上げるための基準のひとつが、三尖相照を意識して形を造っていくということになります。
そのようにして自身の衝突が消える形が出来ると、相手との衝突も消えるということが体感できるようになります。
このようなことを実際に体感することで、型稽古の目的のひとつが、自らの衝突が消える形を形成することだということが理解できます。
これを理解し身体で表現できると、打撃攻撃も同じように自身がつながる三尖相照を意識することによって、相手との衝突も消えていくことが体感できます
ですが、型稽古をとかく実戦型として捉え、そのまま用いようとするために
「使えない」
となってしまいますが、型をそのまま自分勝手に使おうとせずに
衝突が消える理論を学ぶものだとして意識すると、型との向き合い方が変わり
「型は使える」
ということが理解できるようになります。
その為には自身がしっかりとまとまる(衝突が消える)感覚を養成していく必要があります
動画に出ている住田さんは空手経験者ではありませんが
三尖相照の感覚を普段から意識しているのでそこが合っていない形には違和感を感じる
ように感覚が磨かれています
その感覚が出来ているのでしっかりと相手が崩れていきます
つまり、このことから
「どの型を学ぶのが大切なのではなく、その型で何を学ぶのか」
このような認識が大切となってくるのです。
今回の動画のテーマだと「三尖相照」がそれに当たります。
相手をどうこうするではなくて、自分の衝突しない世界を
型稽古によって造りあげていく
そのように認識することが「使える型」となるか
どうかのカギになると考えられるようになり、
型稽古(武術)において肝心なことは
「相手にどう入るか」の前に「自分が整っているか」
の重要性が理解できるようになります
そして、それが理解できると型というのは空手の型でも
居合や中国武術、なんでも良いのだと感じるようになります。
大切なのは「衝突が消えて身体がまとまる感覚」
を体得できるかどうかにあるからです
古伝体術では型稽古というものに対する考え方をそのようにして捉え、日々の稽古に励んでおります。
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