成都のパンダ基地と陳麻婆豆腐。
サブスクチャレンジ、第4弾は四川省の省都、成都です。
三国志における蜀の本拠地であり、美食、そして、美女の都。ずっと訪れたかったのですが、その人気ゆえか、航空券がほかの都市に比べてなぜか高い。上海から成都までは3時間ちょっとのフライトですが、例として直近の週末の価格を見てみると、かつては同じ四川省だったお隣の重慶便は380元、同じ3時間超の蘭州便が330元からのところ、成都便は720元からのスタートです。しかし、サブスクパワーでこの価格差をようやく克服したので、念願の四川初訪問です。
上海虹橋空港ラウンジ
春秋航空には珍しく、朝9時20分に上海虹橋空港を出発する使い勝手のいいフライトです。早めに到着したので、プライオリティ・パスで入れるラウンジでゆっくり。
ほぼ春秋専用の国内線第1ターミナルにこそっと佇むラウンジ。以前はロビーの端に設けられた簡素なものでしたが、気がつけば新しくなっていました。
ラウンジは小規模ながら、ヌードルバーもあり、ミシュランの上海版で星を獲得した「蘇浙匯」がプロデュースする麺も楽しめます。機内食のない春秋航空だからこそ嬉しい一時。
安全検査前なので利便性は高くないものの、搭乗口まではすぐ着くので案外ゆっくりできます。
さて、3時間のフライトを経て、成都に到着。成都双流空港では一度も健康コードを提示せず、預けた荷物もないのでささっと空港を抜けました。
お目当ての成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地までは、地下鉄と路線バスを乗継いで約1時間半。市内からは直通のバスが出ていますが、残念ながら空港からはなし。地下鉄と路線バスが安くて便利です。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地
パンダ基地の入園料は55元と、100元超えが珍しくない中国の観光地にしては財布に優しいお値段です。
園内はとにかく広い。入口から初パンダの遭遇まで15分近く歩かなければなりません。
そして、初パンダ。
動物園のパンダはいつもぐだーっと寝ているイメージだったのですが、パンダ基地のパンダは精力的に動いています。
じゃれあうパンダ。
笹を食べるパンダ。
りんごを食べるパンダ。
木登りをするパンダ。
そして、お疲れパンダ。
これでもかと言わんばかりのパンダ尽くしで旅行欲はお腹いっぱいに満たされた一方、朝のラウンジ以来何も食べていなかったので物理的にお腹が空いてきました。まずは寛窄巷子への直通バスで街中に向かい、寛窄巷子を軽く散策しようとするものの、あまりの人混みに断念。
シェア自転車に乗って本来の目的地、陳麻婆豆腐へ。
陳麻婆豆腐
到着したのは午後5時過ぎ。オープン直後なのでまだまだ空きがあり、おひとりさまでも快く案内してもらえました。
注文表からじっくり選んだのは、麻婆豆腐と水煮牛肉。それを雪花ビールの高級ブランドである「匠心営造」で流しこみます。
匠心営造は素敵なボトルデザインと、それに負けないしっかりしたお味。
最初にやってきた水煮牛肉は、その赤黒さから強烈な辛さを想像させますが、実はこれがそこまで辛くありません。
そして、余裕ぶっていたところにお待ちかねの麻婆豆腐。
これがあまりにも辛かった。
四川料理といえば、麻辣。唐辛子の「辣」への耐性はそこそこあるものの、山椒の「麻」への備えが足りませんでした。結局、半分以上を残してギブアップ。おまけにその辛さゆえか、食後しばらくはお腹あたりが異様なまでにムカムカします。
麻婆豆腐を残してしまった罪悪感とお腹の違和感の両方に苛まれながら、なんとか自転車を走らせ、その日泊まるホテルへと向かっていきました。