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40歳目前で人生迷子!POSIWILL CAREEAで得たこと④~大きなつまずき・そして前進~

成長を感じられない。不安を抱えつつも「まだ半分もある」と少し前を向きながらトレーニングの折り返し地点を迎える。

課題分離への旅

(面談4~5回目頃)
4冊目に紹介された本がこちら。

有名な本であり書店でも平積みにしてあるので、読んだことがある、見たことがあるという人も多いだろう。
私も知ってはいたが、この本を読むと自己の危機に陥るのでないかと本能的に感じ、手に取っていなかった。
本書は哲学者・哲人と悩みを抱える青年の対話仕立てで進んでいく。哲人の発言はなかなか過激であり、到底受け入れられないような刺激的な考えを投げかけてくる。
以前の自分だったら重すぎて、自分を追い詰めてしまっていただろう。
「きっとマシンガンで心を蜂の巣にしていた」永井さんにはチャットでそう伝えた。
しかしセルフ・コンパッションの本を読み終えたからこそ、自身に思いやりをを向けながら読むことができた。
読む本の順番の大切さを実感し、素敵な順番で本を紹介してくれたことを永井さんに感謝した。

「嫌われる勇気」で扱われているテーマはいくつかある。1回で全てを理解することは到底できないし、読むたびに刺さる部分は異なってくるだろう。
今回読んでみて一番体に浸透した項目は「課題の分離」である。
「誰の課題なのか考え、分離をするー自分の課題の範囲、相手の課題の範囲を冷静に線引きをする。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰も介入させない」
なかなか難しい。

ちょうどその頃、自社のWEBサービス上で個人情報流失発生を伺わせるような問い合わせメールがお客様から届いた。(結論としては誤解であった)
そのメールを読んだ際、血の気が引いた。
ヤバいことが起こったぞ・・・。体がこわばっていくのがわかる。

以前、上司からパワハラを受けていた。陰湿なイジメともいえる。何かトラブルが起こると全て私が悪いかのように責め立ててきた。その記憶がよみがえる。
深呼吸をして考える。「今はその上司はいないじゃないか」
冷静になれれば、そのお客様にどう対応するかに集中できる。システム部門の人に協力を仰いだ。もちろん建設的に対処してくれる。WEBの専門的なことは私もよくわからないので、質問をすると優しく教えてくれる。
状況や要因をよく理解することができたので、私の方でお客様への返信文案を作成。システム部門の責任者にメール文のチェックをお願いすると不条理に否定してくることなく、GO出しをしてくれた。

この件で2つの認識の切り替えを経験できた。
1つ目。何かトラブルが発生した際、周りの人も優しく冷静に解決に向けて一緒に動いてくれるということを体感。認知の歪みを治せたとはまだ言えないが、「責められる」などと偏った思考で自分自身を怯えさせていたのではないかという気づき
2つ目として課題の分離。システムの問題に関しては私は全く悪くないと、いい意味で責任放棄をできたということ。
システムトラブルの調査や改修はその部門の課題である。その代わり私は顧客対応には全力で対応する。
相手の課題と自分の課題を分けることができた。そうすると心が軽くなった。心が軽くなれば課題解決に向けた行動も早くなる
かつては双方の課題をうまく分けられず、頭の中でぐちゃぐちゃになっていたから心も消耗し、行動も二の足を踏んでいたのだろう。

永井さんに今回のことを報告した。
認知を変えながら立ち向かっている明日香さんが素晴らしく、ここまで変化されたのは本当にすごいです』
変化への手ごたえをちょっと感じた出来事であった。

ダメ、怖くてもう歩けない~大きなつまずき~

(面談5回目)
トレーニング後半になり、転職活動に向けたセッションになった。
5回目の面談時に出された宿題が以下2つだった。
・履歴書、職務経歴書の作成
・転職エージェントに登録し、面談をする
面談後の夕方、とてつもない不安が襲ってきた。ベッドに横たわったまま起き上がることができない。
とても怖気づいていること、自信の無さと怯えている状態でエージェントと面談をしても絶対うまくいかないという不安。どうやったらこのモヤモヤを打破できるのか…。そのことをチャットに入れた。

『何に対してそのような思いがあるのか、もう少し詳しく教えていただけますか?じっくりと考え、明日のご返信でも構いません。明日香さんのペースで構いませんので、ご返信お待ちしております』
永井さんからそう返信が返ってきた。
一晩モヤモヤを寝かして不安事項を洗い出した。

  • もっと若いうちに動いておくべきだったという後悔

  • 準備不足、装備不足のまま戦場に赴くという恐怖感

  • エージェントの人ときちんとコミュニケーションが取れるのか、交渉ができるのかという不安

  • 自分に合う/できる仕事が見つかるのかという不安

  • 新しい世界を見つけに行く楽しさ  <  恐怖・不安・心配

  • やったるぜというエンジンがかかっていない。また、なぜエンジンがかからないのかという原因もよくわからない。

  • 面接とかうまくできるのかという不安

永井さんから返信がきた。
『不安項目も拝見しました。こちらもう少し考えて、明日香さんなりに対策をして、行動する。それが難しければ次回面談で相談に乗る、という形が良いと思いますが、いかがでしょうか?』

さらにもう一晩モヤモヤを寝かしたことにより少し落ち着くことができた。そして至った考えは2つ。これをチャットで送った。

  1. 不安を洗い出して、何が不安なのか客観視できた。またその不安に対して少しずつ対処していけばいいと思えたから。

  2. 永井さんのサポートがあるうちにエージェントとのやり取りを経験した方が今後を見据えてもいいと思ったから。エージェントからこんなことを言われたと相談できる環境はとても心強い。ただし時間は有限である。

永井さんから返信が返ってきた。
『素晴らしい心意気ですね。少しずつ、着実に自分で前に進む力が増していますよ。自信を持って、踏み出してください。
いつでも頼ってくださいね。たくさん失敗しましょう。私がついているうちに、一緒に経験しましょう!全てが今後の人生の糧になります』

このコメントを見て泣いた。
「明日香さんなら大丈夫ですよ」等とテキトーなことは言わず、向き合ってくれたこと。そして自分自身で考える機会を与えてくれたことに感謝の意を送った。

もう少し考えて、明日香さんなりに対策をして行動を
あたらめて考えるとこれは卒業後も自分自身の力で歩めるよう促してくれたんだと思う。自転車の練習のように今まではずっと後ろで支えてくれていた。でも今回、永井さんは少しその手を離した。自分の力で漕げるように練習をしてくれた
今、書きながら当時のことを思い出すと熱い涙が止まらない。

永井さんに背中を押され、転職エージェントに登録し、面談も予約。そして履歴書・職務経歴書も書き上げた。

扉を開けてみよう~転職活動への旅~

(面談6回目頃)
大きなつまづきを経て、6回目の面談を迎えた。
『読んだ本にこんなことが書いてあったんですよ。扉の向こうに何があるか、開けてみないとわからない。扉を開けずにあれやこれやと考えるのは「一人劇場」だと。明日香さんはそれが多いんだと思うんですよね』永井さんから言われた。
トレーニング開始時、最初に読んだ本「実力を100%発揮する方法」に出てくる妨害者。思考や行動を妨げる数種類の妨害者のうち、私の心にある一番強い妨害者は「こわがり」である。色々不安になり心配し、動けなくなる。たしかにそうだ。
一人劇場を無くせとは言わない。でもその時間を短くしよう。日をまたがない。永井さんと約束をした。

それ以降、私はずっと「扉を開けてみよう」をモットーにしている。エージェントと面談をし、企業にエントリー。そして採用面接も受けた。
転職に限らず、「とりあえずやってみようよ」そう意識しながら行動をしている。今後人生を歩む上で大切な言葉の一つになるだろう。

旅路の終わりが見えてきた

(面談7回目~10回目)
客観視、意思決定のスピードが早くなりましたよね。以前は、「永井さんの言っていることはわかるけど、でも…」という押し戻し感がすごかった。
でも今は「こう考えるのでこのように行動します」と明日香さんが言うので、私も、はいそうですね。以上!となってます。もう私がいる必要はないんじゃないんですか?笑』
7回目の面談で永井さんがそう話してくれた。
たしかに。自分の気持ちを言語化しやすくなり、客観視できるようになってきた。そして客観視ができるからこそ行動へ移りやすくなってきた。
7回目~10回目の面談はそれまでと比較して建設的に前向きに取り組めた。

楽しい会話もたくさんあった。
●転職エージェントとの面談において課題点はたくさんあったけど、きちんと自分の言葉で伝えられたこと。POSIWILL CAREEAで言語化の訓練をした賜物であること。
●お風呂の入り方が変わったこと。以前は自分を責めたり、他者から傷つけられたことを反芻していた。でも今は前向きな「気づき」の時間になっていること。

もちろん、手厳しい指摘も引き続きたくさんあった。
●面接対策シートという面接応対の文字起こしのワークを行った際、『こう発言し、こう聞かれたら嫌だなって思いながら書いたでしょ』と。はい。ご指摘ごもっともです。
●カスタマーサポートの仕事や接客という人とコミュニケーションをする仕事はもうしたくないと伝えると、『クレーム対応がしんどいのであって、コミュニケーション全体がつらいのではないでしょ?じゃあ私とのコミュニケーションもダメなんですか!?明日香さんは全てを一般化する傾向がある。ドラマチックに仕立て上げようとしてますよ』と。
何か少しでもダメと思ってしまうと全部がダメだと思ってしまう。
私の悪い癖だ。

以前は他者からの指摘は受け入れられなかった。でも今は自分にコンパッションを向けられているから受け止めることができる。
そしてなにより、トレーナーの方はずっと真剣に向かい合ってくれた。信頼関係があるから受け入れられる。

9回目の面談前夜。最終回のことを思うと泣いてしまった。
これまでお花畑の中を歩いてきたわけではない。
もがいてもがいて苦しく、プールでおぼれかけている状態だった。
でも改善の兆しが見られたことに対してとても嬉しく、これからの人生の自信につながるだろう。一筋の光が遠くから見えた。そんな感じがした。
劇的に変わったという認識はまだないが、漢方薬のようにじんわりと効いてくるだろう。


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