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40歳目前で人生迷子!POSIWILL CAREEAで得たこと③~自己への思いやり・見えぬ成長感~

できないと思ったことへの挑戦。
客観視の手がかりを少しつかみ、旅は進んでいく。

トレーニングの旅路、前回の記事はこちら
https://note.com/kodemari_oz/n/nb9865ec91661

セルフ・コンパッション(思いやり)への旅

(面談3回目~4回目頃)
3冊目にトレーナーの永井さんから紹介された本がこちら。

コンパッション(compassion)という言葉は初めて耳にした。
ロングマン現代英英辞書によると
"a strong feeling of sympathy for someone who is suffering, and desire to help them"
とある。日本語に訳すと「思いやり」という意味だそうだ。
本の冒頭にこのようなことが書いてある。
セルフ・コンパッションは自分を甘やかす物ではない。障壁や困難を優しい気付きと共に抱きとめ包容する術、と。
自分に思いやりを?優しく包容しろと?
厳しく自分を律しないと怠惰になるだけだ。そんな姿勢は許されるものではない。己を裁きたてる「裁判官」が心の中で大騒ぎをしている。
そんな声をわかっているかのように、同じく本書の冒頭にはこのように書かれている。
自分がつらい思いをしているとき、同じ悩みを抱える友人にしてあげることを、自分にもしてあげる
しんどいと悩んでいる友人にムチを打つだろうか。あんたが未熟だからだ、思慮が浅いからだ、そんなふうに声をかけるだろうか。
完全に腑に落ちたわけではないが、少し理解した上で本を読み始めた。

この本では科学的エビデンスに基づき、自分を思いやる大切さを解説しているパートと、実際に自分を思いやり、ケアするエクササイズが20個以上紹介されている。

最初に紹介されているのは「スージング・タッチ&サポーティブ・タッチ」というもので、自分の体に触れることで自分とつながったり愛おしさや感謝を感じるもの。
寝る前、ベッドに横になり書かれている手順を参考に自分の体にゆっくりと触れていく。寒い冬だったということもあり、自分の温かみをとても感じる。胸がザワザワして寝付けないときもこれを行うと自然と寝つけた。そのままインナーチャイルドワークにも突入することもあった。
このエクササイズを行うのは特別な時だけでなくてもいいと解説部分に書かれている。私は不安になると自分の頭をなでたり、腕をさすったりと自分の体に触るクセがある。無意識のうちに自分を癒していたのだろう。

最初の記事、POSIWILL CAREERを受けようと思った理由の中において、自己開示にただならぬ恐怖を感じていたということを述べた。自分の気持ちや過去の事に触れるのが怖かったのある。
このことについても本の中に書かれていた。
「バックドラフト」という現象らしい。今まで閉じていた心の痛みに思いやりや愛を向けることで、その当時の苦しみや恥といった感情が一気に爆発するように現れ再体験すると。しかしその痛みは己から去っていくために出てくるものであり、きちんんと対処すれば問題ないと。
バックドラフトへの抵抗があったから私は過去のことを思い出したくない、過去の自分に会いに行きたくなかったのだ。
この考えには非常に共感した。そしてこのバックドラフトが軽減されることはトレーニング後、とても大きな変化を感じることになる。

またこのようにも書かれていた。
「自分の心を閉じる必要があると思った時は閉じる許可を与えてください。それも自分への思いやりです。(中略)心をオープンに探検できない自分を責めなくていいのです」
本書を読んでいると過去のつらい体験がよみがえり、苦しくなる章もあった。かつての自分であれば、本は完璧に読み切らなければならないと強く自分を叱責していただろう。しかし今の自分は違う。今はこの章を読むタイミングではない。また時を経れば読める時期がくるだろう。だから今回はここを読み飛ばそう。そう思えた。
自分にコンパッションを向けることができた。そう感じることができた大切な瞬間である。

コンパッションはその後、トレーニング終了までずっとキーワードになっていた。永井さんとのチャットのやりとりでも毎回のように出てくる。
ちょっとずつ自分自身に思いやりを向け、自己受容を進めていく。
本当にちょっとずつ。

過去への断ち切れない後悔

(面談4回目頃)
POSIWILL CAREERで「4Lワーク」というものがあった。

Labor(仕事)、Love(愛・家族)、Learning(勉強・自己投資)、Leisure(余暇・趣味)この4つをどのようなバランスで将来どのようにありたいか探るというもの。
嫌な記憶がよみがえる。大学時代のキャリアデザインの授業で、10年後・20年後・30年後理想の生き方を書くことがあったが、未来の展望がわからずまったく書けないでいたら先生に怒られた。
『大丈夫、私は怒りませんから』と永井さんは本来1年後・5年後の理想を書き出すシートを「現在」と「1年後」に書き換えてくれた。
臨機応変にその人の状態に合ったワークにしてくれる、きめ細やかな対応は本当にありがたい。

面談前日。ワークシートを書き上げ、心がザワザワしてきた。
未来の理想像を書くことは嫌いだが、未来のビジョンが無いからこそ転職や10年に渡るダラダラとしたパートナーとの交際に対しての判断が遅くなったのではないか。若く、何でも吸収できる伸び盛りの一番大切な時期を無駄にしてしまった。順当に生きられなかったこんな人生は早く終わらせたい、そうずっと思っていた。
もちろんインナーチャイルドケアも大切だ。しかしセルフ・コンパッションの本を読んで感じたことは、「社会人になってから自分で傷つけた私」も優しく癒してあげないと前に進めないのではないか、と。
日中モヤモヤしていたが、夜チャットで文字に起こすと涙が出てきた。

行動しなかったこと。そんな過去への後悔はその後も何度も何度もループする。

私、前に進めてる!?

(面談4~5回目頃)
面談も4回を過ぎたが成長を全く感じることができなかった。
何で私は成長できないんだろう。。。
4回目の面談後スマホを握りしめ、ポジウィルの体験談を再び読み漁った。
自己肯定感が上がった、キャリアの方向性がつかめた等と体験談に書かれている。だが、自分はまったく何も得られていない。
みんなの文章がキラキラしている。まぶしい。
焦燥感、不安が自分を襲う。やっぱり自分はダメなのか。
ベッドに横たわり起き上がることができない。

5回目の面談冒頭、永井さんに正直な気持ちを伝えた。
自身の成長が感じられない事、他の人の体験談を読みなぜ自分は成長できないのか、焦っている気持ち。
キャリアデザインプランであれば全面談数は5回。もう卒業である。みんな自信たっぷりに卒業しているのに自分はこんな状態でいいのか・・・。
ただ、面談回数は全10回有り幸いにもまだ半分トレーニングがあるので、じっくり取り組めるという安堵感。もう少し頑張りたい。そう述べた。
少し時間が経ち、ちょっと前向きにはなれていた。

明日香さんは人と比較して自分を奮い立たせる傾向がありますよね
永井さんから思いもよらぬ回答がかえってきた。
成長感に関するコメントが返ってくるかと思っていたからだ。
たしかに。そうかもしれない。あまり自覚はなかった。永井さんは今までどんな話からそう思ったのか。頭がぐるぐるする。
以前の私なら他者からの指摘は受け入れることが出来ず、崩れていただろう。しかし、セルフ・コンパッションの本を少し読み進めていた事もあり、自身に思いやりを向けながら聞き入れることができた。
でもなかなか咀嚼はできない。
正直、その後この件についてどんな話をしたのか覚えていない。

はじめの一歩の章では、
【トレーニングが終わった後に気づくこととなる】
客観視の章においては、
【このように認識できるようになるのはもう少し旅が進んだ先のこと】
そしてセルフ・コンパンションの章においては、
【バックドラフトが軽減されることはトレーニング後、とても大きな変化を感じることになる】
と締めくくっている。
振り返るとわかるが、成長の渦中にいると前に進んでいることに全く気づくことができない
永井さんに何度も『大丈夫、前に進んでいますよ』と言われるが、実感が伴わないのでなかなか受け入れることができなかった。

トレーニング後半も一進一退、成長を喜んだり、不安に襲われたり。
そんな状態が続いていく。


「人と比較して自分を奮い立たせる」
少し話はそれるが、この言葉は今なお自己理解のキーワードになっている。
先日も内省を行なっている際、ある事を思い出した。
私は幼少期は臆病者だった(らしい)。
しかし小学校に入学し、さらに泣き虫で弱い友達を見てドン引き。こうあってはならないと、強くなること、人前では泣かないということを誓った。
齢7歳にして人と比較して自分を律しようとしていたので、もう特性かもしれない。
自分のことは自分の価値観で決定する。そんなセルフイメージがあった。それも大切な自分だろう。
私には色々な特性がある。状況によって顔を出す子は違うのかもしれない
自分一人の自己分析ではだどりつかなかった気づき。
専門家の方にお願いしてよかったと思う。

そう。「今」なら思える。


POSIWILL CAREERの詳細はこちら。


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