フレンチトースト食べ比べ -ホテルオークラとケンタロウ-
休日の朝にはフレンチトーストをよく食べる。休みの日だからこそ一手間かけて、ゆっくりコーヒーを飲みながら、あとの時間を気にせずに朝食を取る。そこまでセットで「休日らしい過ごし方」という気がして楽しい。
よく作るのは暮しの手帖別冊「暮しの手帖 とっておきレシピ」に載っているケンタロウさんのレシピ。材料は次の通り。
ケンタロウのフレンチトースト
・食パン(8枚切り)…一斤
・牛乳…カップ一杯
・玉子…2コ
・砂糖…大サジ1
・サラダ油…適量
これを5分ほど漬け込んで焼いて、バターとメープルシロップで食べる。朝になってから作っても間に合うし、シロップで甘さを加減を調整できるのがいい。何度食べても食べ飽きない。
そんなマイ定番から外れて、このまえ試してみたのがホテルオークラのレシピ。公式ホームページで公開されているのだけど、まず材料がすごい。
ホテルオークラのフレンチトースト
・卵…6個
・牛乳…370cc
・砂糖…62g
・バニラエッセンス…少々
・食パン(厚切り、約4cm)…4切れ(耳なし)
・バター…少々
・サラダオイル…少々
ケンタロウのレシピと比べてみると、殆ど同量の食パンに牛乳2倍、玉子3倍、砂糖7倍(!)も使っている。
漬け込む時間も丸一日のご指定。玉子6個というのは覚悟がいるし、「食べるぞ!」と本気を出さないとありつけないが、生地はトロトロのふわふわ。外側の香ばしさも相まって、間違いなくうまい。幸せ、贅沢という感じ。ケンタロウのフレンチトーストとはもう別物だ。
この2つのレシピは、たぶんフレンチトースト界の殆ど両極にあるのだと思う。
どちらが優れているというのではなくて、普段着の食事をしたいか他所行きの食事をしたいか、その日の気分にもよるのだと思った。
両方の間をしばらく行ったり来たりしてみるのも楽しいのかもしれない。
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