【読書記録】それは誠(乗代雄介)
出先で乗代雄介さんによく似た人を見かけた。あれ?と思い目を向けるとコクヨのキャンパスノートを手にしている。最新作の舞台からもほど近い立川。ひょっとするとご本人だったのではないか。大ファンですと声をかければよかったか、いやいや迷惑だろう。でもやっぱり、そのノートに風景描写されているんですかなんて尋ねてみたかったと、諦め悪く空想する。
大ファンを自称するくらいなので、乗代さんの新作は文芸誌まで追いかけている。文學界6月号に掲載された「それは誠」はGWの終盤、帰省先からの長距離ド