「交通誘導しているおじさん」が教えてくれた”人生において大切なこと”
誰しも、交通誘導のおじさんを見かけたことはあると思います。
交通誘導って、意外と難しいんですよね。
「車vs人」となると下手したら自分が事故に巻き込まれる可能性があるし...。
誘導員って、「人より機械使ったほうがコスパいいんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、じつは機械に棒を振らせるより、人間が棒を振ったほうが安いんです(笑) 電気代もそうだけど、数時間の工事のために機械を持ってきて、発電機回して、設置して、撤収して...そんなことするよりも、派遣のおっちゃんに任せたほうが安いんですね。めちゃめちゃ大きな(全国的な)会社だったら、機械のほうが安いかもしれませんが。
そんな余談はさておき、いまさっき”交通誘導員であるおっちゃん”から学んだことを皆さんにも共有していきたいと思います。
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これは、ぼくが自転車で通学していたときのお話です。
環状線(都市高速道路の下)を工事中でした。交差点の近くで、大きな道路でしたので、交通量も半端なく多いです。
そんな場所に、今回の主役である「おっちゃん」はいました。
工事中により片側通行がなされており、少し渋滞が起こっていました。
そんな中でも冷静に、おっちゃんは車を止めるときは申し訳なさそうな顔をし、車を見送るときはとても楽しそうな笑顔を浮かべていました。
また、車を停止させるときは自らが盾となり車が侵入しないように進路を塞いでいました。自らの体で、です。
歩行者信号が青になり、おっちゃんはこちらに向かっても「ご迷惑おかけします!」と笑顔で挨拶しました。
ぼくは思わず、そんな仕事熱心なおっちゃんに対し、声をかけました。
「ご苦労さまです、大変ですね。」
そう言うと、おっちゃんは...
「大変だけど、ぼくがやらないとみんなの命が守れないんで!」と、予想外な回答が返ってきました。
おっちゃんは、「人の命を守るため」に仕事しているという自覚があるらしいです。
世の中に誘導員なんて、星の数居ます。みなさんも、一日一度はみかけるのではないでしょうか?その中でも「人の命を守るため」に仕事をしている人って、どのくらいいるのでしょうか?
そんなことを、おっちゃんと話した後に考えました。
これは、交通誘導員に限った話ではありません。全ての仕事において、「ビジョン」や「目的」があるはずです。
もっと言うと「交通誘導」は手段と言っても良い気がします。
「人の命を守る」という目的の下に、
「交通誘導員」という手段がある。
おっちゃんをみて、そう感じました。
交通誘導員は山ほどいます。言葉を選ばずに言えば、代替え可能です。(機械よりは安いが)
しかし、「代替え可能でない人」というのは、スキルがあるのもそうですが、それ以上に「何かに目的を持って取り組んでいる人」だと思っています。
だって、もし工事関係の会社を経営してて、交通誘導員が足りないってなったら「どこの誰か分からないようなおじさん」より、「ビジョンを持って行動している、知り合いであるおっちゃん」に頼みたいと思うのが普通ではないでしょうか?
極端に言うと、信頼できない人に時給1000円より、信頼できる人に2000円払いたいと思いませんか?というお話です。
僕の妄想領域とも言える解釈で、勝手におっちゃんから学びました(笑)
その交通整理のおっちゃんは、ぼくらが人生で仕事をする上で”とても大切なこと”を教えてくれているような気がしました。
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