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兄弟社のOAK選手紹介NO.6 〜ルール5ドラフトから加入の若手テクニシャン ミッチ・スペンス〜
ご覧いただきありがとうございます
今回は選手紹介第6弾!!
OAKの若手技巧派投手ミッチスペンスを紹介します
とは言っても彼は今季新人年なこともあり、今のところあまり名の知れた選手ではありません
ただルール5ドラフトからOAKに加入したことで一定の話題にはなりました
かなり魅力的な選手になってると思うので是非最後までご覧ください
それではいってみましょう!
〜新世代の若手テクニシャン〜
このミッチスペンスは
23年オフのルール5ドラフト(全体1位指名)よりNYYからOAKに加入し、今季MLBデビューを果たしました
スペンスがどのような投手なのかは後にも詳しく触れたいと思いますが
彼は大きく曲がるスライダーやカーブ、カッターが投球の9割以上を占め
ファストボール系はあまり投げないような
どちらかというと古風な超技巧派投手です
彼の投手としての特徴が結構わかる動画を貼付しておきます
スライダーやカーブが
かなり大きく特異な曲がり方をしていることが分かってもらえるのではないでしょうか
自分の勝手なイメージですが、
野球マニアな方ほど何か痒いところをくすぐられすような
まさに「巧」を体現した投手かもしれませんね笑
生年月日 1998年5月6日
国籍 アメリカ
ポジション 先発,ロングリリーフ
身長 185センチ
体重 84キロ
利き腕 右
<ざっくり経歴>
2019年のMLBドラフト10巡目(全体315位)でヤンキースから指名を受けプロ入り
同年のRリーグで中継ぎとして16試合に登板し防御率3.54を記録した
2020年はコロナウイルスの影響もあり
公式戦には出場せず
2021年にA+で実戦復帰
23試合に登板し(先発20試合)
7勝6敗、105イニングを投げて118奪三振
防御率3.94という成績を残した
2022年はAAでプレーし、AAAへの昇格も果たした
27試合に登板で6勝7敗、防御率4.70
127奪三振を記録
2023年はトップチームのスプリングトレーニングに招待選手として参加するも
メジャー昇格は果たせずAAAでプレー
29試合に先発し163イニングを投げて
8勝8敗、防御率4.47、
153奪三振という成績を残した
そして同年12月6日
ルール5ドラフト(全体1位指名)で
アスレチックスから指名を受け、同チームに加入した
通算成績と今季成績(2024年6月10日現在)
通算 16試合 4勝3敗 防御率3.68
今季 16試合 4勝3敗 防御率3.68
頭角を現しつつある今季
期待の新戦力としてシーズン開幕を迎えたスペンス
スプリングトレーニングでは
6試合で1勝0敗 防御率3.06と結果を残し
ロングリリーバーとして開幕ロースターに名を連ねます
開幕2戦目の3月30日ガーディアンズ戦に2番手として登板(3イニング1失点)
ついにMLBデビューを果たしました
その後は同役割の
マイケルケリーやカイルミュラーらとともに
ロングリリーバーとしてブルペンを支え
4月10日のTEX戦や4月15日のWSH戦,4月27日のBAL戦でのチームの逆転勝利を演出しました
5月に入りチームは先発投手に怪我人が続出
今季の開幕ローテーション投手
(ウッド,ストリップリング,シアーズ,ブラックバーン,ボイル)のうちシアーズを除く4人が相次いでIL入りするということになってしまいました
一気に先発が不足し
マイナーで防御率6点台だったエスティスや
序列の低かったハリス,もうMLBで見ることはないと思われていたブルックスらにも声がかかります
そんな彼らとともにもともとヤンキース傘下時代は
先発としてマウンドに上がる機会の多かった
彼にも白羽の矢が立ち
5月17日のKC戦でMLB初先発
4.2イニングを1失点というピッチングでしたが
援護もなく後続も打たれたため敗戦投手となりました
先発に回ってから3試合目となる5月29日TB戦で5.1イニングを投げ1失点
左打者に食い込み、
右打者からは急速に逃げていく大きなスライダーや縦割れのカーブを駆使しTB打線を抑えました
チームはアンドゥハーの決勝3ランで勝利し
スペンスは待望のMLBで先発としての初勝利を果たしました!
6月10日のTOR戦で今季最長の7イニングを投げ2失点とHQSを記録する好投を見せ
若手技巧派の変化球投手として
徐々に先発としてもMLBに適応してきています
彼の選手としての特徴
上述から何度か彼の特徴をちょろっと述べてはいますが改めて紹介したいと思います
彼は今流行りの100マイルボーラーで三振をバッタバッタ奪うような投手とはほぼ真逆で
大きな変化をするスライダーやカーブ,カッターを操りながら打ち取っていく技巧派投手です
変化球の曲がりが大きいこともあり
ボールゾーンに外れていくボールやストライクゾーンに入ってくるボールの出し入れの巧さが目立ちます
特にスライダー,カーブに関してはかなりグニャグニャ曲がるので対応が難しく
ストライクゾーンから急速に変化するため
ボールの着弾時にはストライクゾーンからかなり外れているにも関わらずバッターは振ってしまうというシーンが多くみられます
フォームは力感のない脱力したような感じで
個人的に古き良き技巧派投手のオーラが醸し出されているようにも感じますね
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四球の割合を表すBB%の低さや
打たせた凡打の割合を表すGBパーセントの高さが優秀で制球を乱さないかなり安定した投手だと伺えます
面白いのはそれでいながらボール球を振らせた確率を表すChase %も優秀であることです
ボール球を振らせながら四球を出さないといった投手だということも伺えられ
彼の投球術の巧さが表れているといっても良いのではないでしょうか
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143606618/picture_pc_4c06b3db0d6064cdf1ec7b722a7ac1fa.png?width=1200)
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このようにカッター、スライダー、カーブが投球の9割以上を占め
アウトコース(左打者ならインコース)低めにスライダー
低めボールゾーンにカーブボールがよく制球されてることもデータから見えます
今季のベストモーメント
彼の今季のベストモーメントを
一試合挙げておきたいと思います
6/10 vs TOR 4-6LOSE
スペンスが7回2失点と好投
これまでの最長イニング(5.1回)を塗り替え
先発として大きな成長を見せた試合
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます
変化球主体のめちゃくちゃベテランチックな投手ですが
彼はまだ若干25歳
現在チーム最多タイの4勝(先発では1勝)を挙げており故障者続出のチームを支えています
私に言わせれば次代のエース候補!
是非注目してみてください
これからの成長曲線が楽しみです!!
最後までご覧いただきありがとうございました🙇♂️
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