「祈り」のお力を借りてみる、というお話
今日は「祈り」についてのお話。
「祈り」といっても、宗教や歴史、精神性などのお話ではなく、「祈り」って自身の望みや願望に気づくツールにもできるよ、「祈り」のお力借りてみて、というお話です。
私は、身近においても社会的にも争いがない世界、笑顔やポジティブエネルギーに溢れてる世界感がとっても心惹かれるんですね。それで、そんな世界観のお話にどっぷりハマる時期がございます。発酵のお話や縄文の話など争いのない(とされている)世界のお話に続いて、昨年あたりから「祈り」というものに興味を持ち始めていました。
で、あるとき面白半分で祈ることを初めてみたんです。(ある人にとってはちょっと不謹慎かもしれませんが、私の場合シリアスに考えちゃうと何事も上手くいかないので、一種の"遊び"というか実験的な感覚で楽しくやるということを心がけているので、ご容赦ください。)
そして、続けているうちに「"祈る"って(感覚ですが)意識の奥深くにある望みに気付かされるな〜」って思ったんです。体感覚的ですが。
決断に迷うとき、なんか事が進められない時。
ちょっと「目に見えない崇高なエネルギーのお力を借りるとしたら何を祈るだろう?」と少し遊び感覚でやっています。不安や焦燥感みたいなものを取り除くために少し"軽さが"必要なんで。
するとね、「本心はこれね」という望みが出てくる感覚があるんです。ついでに、色々タテマエを気にしてる自分に気づいちゃう特典つき。
そういう気づきもあったり、「まだまだ未熟な自分」に気づけて楽しい感覚になったりもしています。
そんな経験も踏まえて、コーチングや普段のご相談で、自身の望みや欲求がわからなくなってしまっている人に問うてみることがあります。
「もし、神や天に祈るとしたら何を祈りますか?」
大体"神"や"天"など、その人が信じるか信じないかに関係なく、大体崇高なモノを連想しますし、脈絡がなくても意識の焦点が変わります。"アホらし"っていう人もいるかもしれませんが、ゲームとしてやってみると欲望や願い、望みが現れてくることが多いんです!
経験的に、祈りが目標設定や未来を思い描くのに機能しているのは事実であるのですが、個人的な知見な知見であり被験者も少ないためにあんまりおおっぴらにするのも気が引けていたのですが、どうやら脳科学的にもさほど間違いではないようです。
少し脱線しますが、私が好きな作家の「ひすいこたろう」さんは、「神に命令するとしたら?」という問いをされていました。遊び心があって「やられた〜」って感じです。楽しそうだったので、これも採用しちゃおうと思います。
「祈り」未来を思い描く脳力強化にもなる
話を戻して、祈りと目標設定や未来を思い描くこととの関連性。
脳科学者:中野信子さんのご著書 - 脳科学からみた「祈り」- に、目標設定や未来を思い描く能力と「祈り」の関連性について書かれている一説がありました。
脳の一部位:記憶を司る海馬は過去の出来事を記憶するだけでなく、「未来にやるべきこと」「将来行う行動」についての「展望的記憶」というものもコントロールされているとのことです。
展望的記憶とは「たとえば、来週の水曜日に午後二時から〇〇さんと会う、という予定を記憶していること」だそうです。
単にスケジュール管理じゃん?と思うかもしれませんが、そういう話ではないそうで、私たちが未来に対するビジョンをもち、希望を持って人生を歩んでいけるのも「展望的記憶」の能力があればこそ、らしいです。
それは、5年、10年先の姿を思い描き、「かくありたい」という目標を設定することも、展望的記憶の一部だから、と解説されてました。
ちなみにこの「展望的記憶」の能力は個人差があって、この能力が低い・弱い場合は「こうなりたい」というビジョンに乏しく、目標達成への地道な努力も苦手で、意欲も湧きにくいそうです。
ただし、ちゃんとこの能力は鍛えられるとのことで、「祈り」の効力の話はここからです。
ちなみに、「人間が未来をいきいきと思い描くときに、海馬の活動が活発になる」ということもわかっているようです。そんなことから、未来について夢も描けず不安しかなければ、海馬はあまり活動せず、ことによると萎縮してしまう可能性すらある。とも書かれておりました。
また少し脱線しましたが、展望的記憶を強化し、希望あふれる未来に向かっていきいきと生きていけるようになるための方法として「祈り」が挙げられてました。
それが「よい祈り」。
「"よい"祈り」とは、ポジティブな祈りのこと。ポジティブな祈りの中にも良し悪しを解説してて、「"よい"祈り」とは攻撃性を含まないものみたいです。例えばスポーツ選手が「この勝負に勝つ」ことについて祈るのはポジティブな祈りになるようですが、そこに「相手を打ち負かしたい」みたいな思念が入ると悪い祈りとして分類されるようです。ということで、私は「"よい"祈り」とは、慈しみの純度が高い祈りという解釈をしています。
で、「よい祈り」はベータ - エンドルフィンやオキシトシンの分泌を促す。
ベータ - エンドルフィンやオキシトシンは記憶力向上に役立っている。
「展望的記憶」は記憶力の一部。
すなわち「よい祈り」は展望的記憶の強化に役立つ。
と考えられるそうです。
「よい祈り」→記憶力向上を促す→展望的記憶が強化される
展望的記憶が強化されると未来を描きやすくなる、と考えられそうです。
ということで、
自分の将来の望みや欲求がわからなくなったりしたら「祈る」ことで、見えてくる可能性が高いと言えますね。パッと出てこなくても、「よい祈り」によって未来を描く訓練できるみたいです。脳は鍛えられることが知られていますし、中野信子さんも著書の中で書いております。未来をイメージするのが苦手でも、希望がありますね!
最後に、どんな人もちゃんと望みを持っている!と私は人の相談を受けてて思います。だから安心してね、と伝えてますし、もし悩んでいる人がいたら「望みはちゃんとあるらしい」と安心していただきたいとも思っています。
望みにアンテナを向けてチューニングを合わせていく方法の一つとして「祈り」が役立てば嬉しいです。
それでは、今日はこの辺で。
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