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WBCロス

こんにちは!今更ですがプロ野球開幕前にWBCを振り返りたいと思います。これを振り返っとかないとプロ野球の会話ができない気がして笑

最高の準決勝 鈴木誠也の激励の効果?

準決勝は佐々木朗希君の先発で序盤からかなり飛ばしていました。しかし!一球変化球が甘くなったところを打たれ、3対0!その後もチャンスは作るが相手投手サンドバルの調子が想像以上に良く、なかなか点が取れず、重苦しいムードが漂っていました、、、

吉田の技術がつまったビューティフルホームラン

 そんな中ランナー1、2塁バッターは吉田正尚選手、内閣低めの変化球を掬い上げた打球は、一瞬どこにいったのか見失ったのも束の間、スタンドイン!ホームランにより同点となりました!!!
 このホームラン何がすごいって色々あると思うんですけど、一番は打球が切れなかったことだと思うんですよね。初見で見た時よりも、さらに難しいコースに来たあの変化球を、そもそもあんなに綺麗に捉えられるだけでも凄いんですけど、やっぱり切れずにあの打球が打てることに吉田選手の凄さが凝縮されていると思います。じゃあなぜあの打球が切れなかったんでしょうか?
 考えられる要因として1つ目に、まず両手ではなく片手で打ったからだと思います。あの打球、フォロースルーを両手で打っていたら間違いなく打球はライト方向に切れています。元々吉田選手は、1,2年目はスイング後のフォロースルーは両手で振り切っていました。しかし、腰の故障が多くスイングは体の負担を考慮したものに、徐々に改良されていき、フォロースルーは片手でフィニッシュすることが増えました(ちなみに柳田選手も同じようなスイングの変遷を辿ってるよ、自主トレを糸井、柳田、吉田は灯していたからもしかしたら影響受けてるかもね!)。しかし、この場面ではより片手になるタイミングが早く、片手で打球を押し込む時間が長いように見えました。普通に考えれば両手で振り切ったほうが打球は飛びます。しかし、あの内角低めに食い込んでくる厳しいボールを思い切り両手で引っ張ってもファールになります。あのコースは片手で掬い上げるように打つあの形でしかフェアゾーンに!しかもホームラン!を打つことは不可能だったのです。
 二つ目にスライスがかかっていました。皆さんスライスと聞いてピンとくるでしょうか?よくゴルフで使われている言葉ですね。右打者で言えば打った打球がレフト側に行けばドロー、ライト側に行けばスライスですね。また、左打者でいえばレフト側に曲がっていく打球がスライス。ライト側に曲がっていく打球がドローですね。あの場面吉田選手の打った打球は少しスライスがかかっていました。むしろそうであのコースにあの変化球は、フェアゾーンに入りません。それくらい相手バッテリーとしても、ホームランになる確率は少ないと判断して投球したはずです。それをあの打ち方で打ち返すのですから、さすがNPBナンバーワンスラッガーですよね(現中日コーチの和田さんはずっと吉田が日本で一番技術が高いと評していました)。ちなみに、落合博満選手はドローボール、スライスボールを打つ練習を現役中にされていて、習得するまでに3年かかったそうです。三冠王三回を取った落合さんですら3年かかるほどの高等技術ですから、あの場面でスライスがかかった美しい放物線の打球が打てることが、どれだけレベルが高く難しいことなのかわかりますよね笑。

歓喜の決勝! こんな脚本ありえんすぎて誰も書けないだろうなぁ笑

 そして準決勝の激闘の後、息つくまもなくアメリカとの決勝戦。前回負けたとこということもあり。しかも、エンゼルスの同僚、MVP3回取っているトラウトとの対戦ということもあり、色んなところに見所がつまった素晴らしい決勝戦でした。僕は3回泣いてしまいした。
 一つ目はダルビッシュっ選手がブルペンに歩いていく後ろ姿を見た時です。なんか最近、準決勝前にダルビッシュ選手と高木豊さんが退団する動画をYouTubeで見た時に、ダルビッシュ選手のこれまでの人生から生まれた、家族に対する愛情や野球への向き合い方、スタッフの方々に対する敬意など、諸々の面含めた人間性に胸打たれてたんですよ。その状態でブルペンに向かって淡々と歩いていくダルビッシュ選手の背中を見た時に、ファイターズファンの自分は、気づいたら泣いていました。「え!ダルビッシュ投げるてことは、、パドレス許可した!?、、まさかのダル大谷リレーだ!こんなことあっていいのかー!うわぁーー!!!!」
 二つ目は大谷選手がマウンドに向かって歩いてくる時です。また歩いている時ですね笑。これはもう大谷選手は入団に至る経緯から知っていただけに込み上げるものがめちゃくちゃありました。ダルビッシュ選手がメジャーにいくタイミングで、大谷選手は入団していることとか、2009はダルビッシュ選手が最後にマウンドに立っていて。次は大谷選手が立つのか、、、、「2009ダルビッシュ、2023大谷、しかも、ダル大谷の継投、、、次世代へのバトン的なドラマチックなリレーだなぁ!」とか勝手に解釈して意味づけしたりしちゃって、気づいたら手震えながら泣いていました。なんかもうこの回のピッチングは一瞬のように感じたし、逆に永遠にも感じた、言葉では言い表せない素敵なショータイムでした。次はメジャーのポストシーズンで、パドレス対エンゼルス、ダルビッシュvs大谷トラウトなんてのも胸熱ですね!
 三つめは優勝が決まって栗山監督が笑顔と共に安堵の表情を浮かべたところです。なんかもうこのシーン見た時に本当に良かったぁ!栗山監督の苦労が報われて本当に良かったぁと思いました。だってもう決勝が近づくにつれて栗山監督の顔がどんどん、、どんどんやつれていくんだもん!笑
 時間があったら去年と今年の決勝戦の時の栗山監督の顔を比べてみてください。全然違います。これだけのメンバーで歴代最強と言われ、僕らには計り知れない苦労がきっとあったんだと思います。勇退されるとのことで、メディア対応でしばらく忙しいですが、落ち着いたら栗山町でゆっくり過ごして頂きたいです。最高の感動を本当にありがとうございました。

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