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本って偉大

本を読むことはその人の今後の人生を大きく変える可能性があると思っている。というのも、今までの歴史を振り返ると、本が人々に与えた影響があまりにも大きいからだ。

第二次世界大戦真っ只中、アメリカ国家は兵隊文庫と言って戦争に出てった兵たちのために国民から本の募集を募った。集められた本は兵隊用にペーパーバックされ、米軍兵たちはみなケツポケに入れるほど読書を好んでいたという。戦争で大勢の人の命を奪うことで精神は疲れ果て、体力も落ちていう兵士にとって兵隊文庫は、わずかな非日常体験をさせてくれ、戦争を戦い抜く力の分け与えた救世主と言えるだろう。

一方、同時期のドイツでは当時のリーダー、ナチスによって理想のドイツ国家構想を邪魔するような書物はほとんど燃やされた。これを焚書という。そこにはマザーテレサやマルクスの本も含まれていたと言う。つまりナチスは脱成長独裁国家を目指し、自由や民主主義を断固として拒否した。ただこれは裏を返せば、本には国家を覆すほどの力が宿る可能性があると言うこと。本は思想を変え、人を動かす力がある。それをナチスは知っているからこそ焚書を行った。

今はネットにアクセスすれば情報は転がっているが本に比べてまだ信憑性が薄い。3冊の本で同じことが書いていればその情報は正しいと思って良いだろう。本を読んで教養をつけ、情報を収集していれば何かの時に必ず役に立つはずだ。そんな本たちを自由に読めてしまう今の時代を私は本当に恵まれていると思う。

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