愛は保存できる。作り置き料理は明日のわたしへの愛だ。昨日作った冷蔵庫の中の肉じゃがが、仕事でヘトヘトになって帰ってきたわたしを励ましてくれる。だから人はお弁当を作る。疲れていても台所に立つ。にんじんを切る音は、明日のわたしへの応援歌だ。みなさま、1日おつかれさまでした。
今までは人との距離感に悩んだことはなかった。今の職場はみんなの距離が近くてわたしは仲良くなるのに時間がかかる方なので、ギャップに悩んでいる。柔らかい雰囲気で、どうでもいいことを話したい。自分との会話もいいけど、人と話して得られることもたくさんある。
内に受けている意識(決して悪いことじゃない)を安心して目の前に向けてみること。すると気づきが生まれる。ほら今だって、電車の窓の横に上下矢印のついたボタンがあるのに気がつく。窓のブラインド用だろう。意識を外へ、目の前の事象へ。世界の輝きをうんと吸い込んで、1日を過ごす。
今日は日曜出勤。朝6時に家を出る。太陽はまだ寝ている。だけどこの瞬間だけを切り取れば夕焼けと見紛うような、すぐ消えてしまう控えめな赤い空。そう、忘れてはいけないのは、世界はわたしに静かに微笑んでくれているということ。だから安心して、目の前のことにだけ取りかかればいい。大丈夫。