クラス編(友達という絆)
——高校二年の夏休みを終えた Bさん
〇 高校一年の秋の文化祭の準備の際、仲の良かったクラスのリーダー的存在の同級生と演劇の配役を巡り、ちょっとした諍いに。結局、Bさんが希望の役を演じることになり、Bさんは一躍学校のマドンナに。
〇ところが、その直後、Bさんに関する事実無根の陰湿なウワサ話が学校中に拡がりました。昨日までにこやかに挨拶を交わしてクラスメートが急によそよそしくなり、クラスばかりでなく学校の中で孤立した状態がすでに一年近く続いています。
〇孤独感を抱えつつ、教師にも家族にも相談できず二学期を迎え、Bさんは今日も一人、重い鉛を引きずるかのように校舎に向かって歩き続けています。
――なぜBさんは、孤独ななかでも歩き続けているのでしょう?