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大体は大丈夫で出来ている

ふと気がつきましたが、なんと社会人3年目が終わろうとしています。
あとちょっとで2年目ではなくなるのかぁ!とちょっぴり衝撃をうけました。

もしかしたら、そろそろ後輩が出来るのだろうかと根拠も何もない期待感も最近持っています。別に新しい人が入るとか何も聞かされていないので、本当にひたすらただの勘です。しかも当たらない勘、多分。

入社は2019年4月です。そのときに、2022年3月になったら、多分転職を考えているんじゃないかなぁとか書いてある当時の手帳が残っていて。

いや、そこまで持たずにあなたは2021年7月で新卒入社した会社を去りますよ、あっさり。と教えてあげたい。そして大笑いしたい。
思った通りに行くことの方が少ないですが、大抵の場合、大丈夫なものです。そのときは人生で一番の選択かもとか自分に酔ったりしますが、大したことなわけがありません。ははは。

私は典型的な「営業やりたくない」人間だったので、バックオフィス系の職種を全力で狙っていました。ジャーナリズムを専門としていた点が効いたのか、たまたま人手の足りていなかった広報部にするりと入り込むことが出来ました。新卒で広報できるとは思っていなかったので、素直にすごく嬉しかったのを覚えています。

まずは会社案内を作りながら会社の全体像を掴むことから始めました。その間、記者発表会のお手伝いをしたり、CMSでリリースの入稿作業を経験したり、自社で内製したイベントでサポートしたりといったことも経験しました。もちろん、取材対応に同席したり、記者レクで全体概要を説明する機会も頂いていました。(最初はめっちゃ緊張しました)

広報部での仕事を一通り経験した後で担当分野を決め、リリースを書き、取材誘致を出来るようになりましょう、というコンセプトが配属後に提示されていたので、自分も納得したうえで新卒1年目というプラチナカードを活かしてしっかり勉強しようと思っていました。

凄く素敵なメンターさんにも恵まれて、「社会人とは何か」「働くとは何か」ということを、肩の力を入れることなく伝えて頂きました。
基本的に残業させるほどの仕事は振らないという大きな方針もあったので、入社して4ヶ月くらいは合計で1時間も残業してなかったと思います。
(ホワイト職場の極みですよね、毎日19時前には家帰ってました)

きちんとお伝え出来ていたか定かではないので、ここに記録として残しておくと、最初の上司とメンターが作ってくださった教育方針に大きな不満はありませんでした。目標が「元気に仕事をする、社会人としての自覚を持つ」(意訳)というものは、期待値低い!と驚いたものの、過度な期待がないのは願ったり叶ったりでありがたいなとも思っていました。
〇さん、〇さん、感謝しかないです!ありがとうございました!

そんな平穏な日々はある日突然崩れます。本当に、突然でした。
レポートラインの違った同じ部署の先輩方と、隣で社内向け広報やWEBを担当していた隣の部署のメンバーから「あれじゃ可哀想じゃない?」という話が出てきたのが始まりだったようです。

おそらく2019年入社はコロナ前最後の売り手市場の代の一つで、「グローバルに働けるか」とか「個性が重んじられているか」とか「自分の意見が反映されるか」とかそういった点を企業も学生もアピールしていたように思っています。

新卒の採用活動がこういった方針を立てて活動しているので、当然やってくる新入社員も上昇志向をもった人物に違いないという空気が出来てしまうのも致し方ないのかもしれません。

それで一部の方々が善意で「もっとチャレンジングな仕事も経験させてあげようよ」と意見してくださり、紆余曲折あった末にレポートラインが完全に替わる経験をしました。
2年目から書こうとなっていたリリースを書いたり、記者と積極的にコンタクトをとったりが突然始まり、そうこうしている間になぜか協賛施策やSNSまで担当が広がっていきました。

残業ほぼゼロから、稼働時間が増えました。土日の出張もちょくちょく入りました。記者から尋ねられたことに、一時窓口として担当者に振るのではなく、自身が担当者として、会社の代表として回答する必要が出てきました。
それに伴い、他部署の知り合いも増えて、いろいろな働き方や価値観を知りました。

それは凄く楽しくもあり、やりがいに満ちていた一方で、私は大いに戸惑ってもいました。上司は「やりたいことを好きにやればいい。好きにやる環境がないなら、自分でその環境を作れるようになりなさい」というタイプで、違う上司のもとでたてた育成方針はそのまま引き継ぎながら、現実に回す仕事内容と全く適合していない状況が生まれました。
なんなら上司は他部署と兼任で普段なにをしているのかもいまいち分からない状態で、「私このままどうなるんだろ」と不安でした。意外と、不安だったんですよね。

今なら、育成方針という上司とメンターが作ってくれたレールに乗ることを安心と勘違いしていただけで、そのまま平穏に1年目を終えていたとしても、多分「想像以上に何も出来ない自分、何も知らない自分」ができあがっていたと。そう思って、すごく良い機会を与えて下さったのだと感謝することも出来ます。

でもその一方で、やっぱり自主性に任せる部分と管理する部分のバランスはとって欲しい、と恨み節になってしまう自分もいるのです。それは自分でも気づいていなかった繊細な部分で、面倒な部分でもありました。

とはいえ、精神的に不安定になることも辛くて逃げることもなく、なんとかなっていました。
そうなんです、大体は大丈夫なんです。死ぬこともないし、倒れることもないし、会社に行きたくなくなることもありません。なんなら「嫌だな~困ったな~私どうなっちゃうのかな~」と思っている間にいつの間にか出来ることが増えます。大丈夫どころか、成長です。振り返った時にしか気づけなくて厄介なんですけど。

新入社員の季節ですね。現職でも入社式で盛大に迎える予定になっています。
期待を持っている人も、不安しかない人も、「これあと40年続けるんだ」って私と同じような感想を持つ人もそれぞれだと思います。

私は大して就職活動に本腰をいれることもなく、未だに仕事は辛いものだと思っているし、それでもサボる勇気は無く頑張っちゃうタイプの矛盾だらけな人間で、既に転職もしていますが。

大抵のことは大丈夫です。この世の大体は、大丈夫で出来ています。
ちょっと会社行きたくないなって思ったら休んでも大丈夫ですし(私はやったことないですけどw)、ミスしても会社が潰れることもなく毎日はムカつくくらい普通に過ぎていきます。

なので、あまり張り切り過ぎることなく、斜に構えることもなく、良い感じに社会人生活をスタートして欲しいなと思っています。


いつ書いた下書きかも思い出せないものを引っ張り出してきて今の気持ちを乗せてみた。本当は現在進行中で悩んでいるキャリアのこと書く予定だったんだけどな。まぁそれは次の機会にでも。

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