かつて研修医だった私から見た、「まどか26歳、研修医やってます!」〜Eureka!となる日まで〜
ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」見てみました。
これが結構面白かったのです。
こんなに研修医ってお客様扱いされるだろうか?
こんなきっかり9時5時の研修ってあり得るんだろうか?
こんな立派なシェアハウスみたいな職員寮ってあるんだろうか?
こんなに指導医と研修医が物理的に距離が近いって大丈夫か?
・・・などなど、正直ツッコミどころは多々あります。
フィクションとしてそれはさておき。
研修医の成長物語としては非常にリアルでした。
大事な兆候を見逃してしまった不甲斐なさや、初めてこの手で治療に貢献できたという感慨。
自分の不勉強やとっさの判断が、即、患者さんの不利益や利益に繋がりかねない。主人公のまどか先生の言葉を借りれば、まさに「この仕事、やば・・・」です。
かつて研修医だった者として、あの頃の不安や葛藤が、非常にリアルに思い出されました。
医師として人として、心がとっても揺さぶられる2年間を、リアルに描いているドラマだと思います。
主題歌は星野源さんのEurekaだと聞きますが、「Eureka!」とはギリシャ語で「ああ、これだ!」という感嘆詞。かのアルキメデスが浮力の法則を発見した際、叫んだ言葉というエピソードも伝わっています。
働き方改革で変わりゆく医師の労働環境、そして初期研修。
果たして、主人公はじめ今どきの研修医たちが、この仕事のやりがいをEureka!と思える日は来るのか。
あの頃の自分を懐かしむような思いで、そっと見守りたいと思ったドラマでした。