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事務員時代の経験が、ノーコードで活かせる強みになる
ノーコードがあなたを輝かせる!
ノーコードに興味はあるけれど、『何を学べば良いのか』『自分にできるのか』と不安を抱えていませんか?
私が今回このnoteを書こうと思ったきっかけは、「地方」「DX」「女性活躍」について考えたことにあります。
この連載では、ノーコードの可能性を皆さんにお届けすると同時に、私が実際に経験したストーリーを通して、「自分もできる!」と思っていただける内容を目指します。特に地方や女性の働き方の変革に興味のある方、あるいは現状に悩んでいる事務職の方に向けて、役立つ情報を提供したいと思います。
日本のDXの鍵はあなた
日本全体を変えていくためには、この国の最も多くを占める中小企業の地道なDX推進が鍵となりますが、その中でもノーコードの普及はなくてはならないものです。そして、個人の「リスキリング」において、新しいことを学ぶことではなく、今あるスキルの延長線上にデジタルを取り入れ、スキルアップを図ることだと思っています。
一見地味ですが、1番現実的に世の中は変わることができると私は確信しています。日本中にノーコードで「自分らしく生きる」人を増やすこと、それが私の夢でもあります。
私自身、事務職から始まりエンジニアへ転身したのち、専業主婦となりキャリアブレイク。しかし、ノーコードを通じて再びエンジニアに戻ったという経験があります。あなたの『普段の業務』で培ったスキルは、実はノーコードを学ぶ上で大きな武器になるんです。
なぜこのテーマを選んだか。それは、私のような普通の事務員が、ノーコードを使うことで新しいキャリアの道を切り開けることを知ってほしいからです。これからの連載を通じて、少しでも皆さんのヒントになれれば幸いです。
自己紹介
初めまして、木村琴絵です。どうぞ気軽に『琴絵さん』と呼んでください!
私は株式会社ジョイゾーの取締役副社長、合同会社Hokkaido Design Codeの代表社員を務めています。また、一般社団法人ノーコード推進協会(NCPA)では理事として『ノーコード思考』の普及に取り組んでいます。
株式会社ジョイゾーは『kintone』を専業とし、対応件数は1500件を超えています(2024年12月時点)。業界では老舗として認知される企業に成長しました。これまでに、文系出身者をkintoneエンジニアに育成する取り組みなど、社員育成にも注力してきました。(女性比率は6割を超えています)
また、私個人の10年間の活動で、特に誇りに思うのは、CYBOZU AWARD 2021で【セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー】を受賞したことです。この受賞についての詳細は、ぜひ私のnoteをご覧ください!
事務員時代の経験が、ノーコードで輝く理由
私のキャリアは、高卒で営業事務として働いていた地元企業からスタートしました。30年も前の話にはなりますが、まだパソコンは部に1台、手書き台帳が主流だった時代に、効率化を求めてExcelやオフコンを駆使した管理業務に挑戦。この経験が『ITに興味を持つきっかけ』となり、データや業務改善の楽しさを知りました。この時から「もっとこうしたら便利なのに」と考える癖が自然と身についていったのです。
転職とエンジニアへの挑戦
東京に上京し、システム開発を行うIT企業へ営業事務として入社しました。その後上司の勧めもあってシステム部へ転属し、24歳からプログラミングを学ばせてもらいエンジニアとして転身しました。
なぜ、私がエンジニアの道を勧めてもらえたのか。それは、日々の業務を効率よく進めるために、資料を整理したり、データをまとめたりといった作業をこなす中で、問題点や改善点に自然と気づくことが多く、工夫と提案を積極的に行なっていたのを見て、システムエンジニア(SE)に向いているのではないかと声をかけてくれたのです。
みなさんも日常の中で、こう言った経験はありませんか?
この“日常の小さな気付き・現場の視点”こそが、SEの最も大切にするスキルの一つです。
そして、ノーコードツールを活用する上で大きな強みになるのです。
専業主婦から社会復帰、ノーコードとの出会い
先ほど書いた通り、結婚や子育てでIT企業を退職した後は、約10年間専業主婦をしていました。その間、社会との繋がりが薄れ、復帰への不安もありました。社会復帰を目指したとき、私がかつて使っていたプログラミング言語は時代遅れになっていました。
それでも事務員時代に培った『何が必要か』を直感的に掴めたことがノーコードに馴染むための武器となり、新しい働き方の可能性を見出しました。
私がSEだったからノーコードツールを活用できたわけではありません。
『業務を理解する力』が大きく影響していると強く感じています。
ノーコードがもたらした成果
ノーコードを活用して得たもの、それはビジネスにおけるスキルやキャリアだけではありません。
リモートワークの可能性を広げ、地方に住みながら東京にあるジョイゾーで働くことを可能とし、サテライトオフィスも開設しました。
また、いわゆる文系と言われる社員をトップエンジニアに育ててきました。さらに年齢の壁も無くしました。60代でもやりがいを持って働くメンバーが2名います。
ノーコードは、私のキャリア形成だけでなく、地方でもリモートワークが可能な職場環境の実現や、年齢や性別を問わない働き方の文化づくりに繋がりました。
「それはエンジニアという職種だから叶うのでは?」そう思いますか?
実はそうではありません。社員たちと共に、バックオフィス業務にもノーコードを活用して業務改善を実現し、日々お客様の課題解決に向けて貢献してくれています。
事務職とノーコードの親和性
ノーコードの一番の強みは、プログラミング知識が不要なことです。事務職として日々の業務を通じて培った『ここを改善したい』という気づきが、ノーコードを活用する原動力になります。
事務職での経験は、ノーコードを活用する上でとても大きな強みです。私が辿ってきた経験や学んだことを共有し、皆さんにも『できる』という自信を持っていただければと思います。
私ができたのですから、きっとあなたにもできます。事務員の経験は、ノーコードを活用する上で強みになると信じています。
次回予告
次回は、私が実践してきたノーコード活用例や、事務職としてのスキルを活かした具体的な学び方についてご紹介します。「自分にもできる!」という感覚を、あなたと一緒に育てていきましょう!
お知らせ
Voicyをやっています。早朝の深夜ラジオ的、ゆるい話を配信中。
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琴絵の部屋というマガジンでは、私の仕事へのスタンスなどを語っています。
釧路でコミュニティスペースを運営する、Hokkaido Design Codeという会社も経営しています。