ドイツにおける保育士(Erzieher) の卒論(Facharbeit)について
私の州では、保育士(Erzieher) の職業訓練をすると最後の方にFacharbeitという卒論的なものを書かねばならない。
同じ保育士でもアシスタント的な要素を持つKinderpflegerやpädagogische Ergänzungskraftは必要なし。
学校では、このFacharbeitは50.000 字だ。枚数で言えば、目次や表紙、文献を除き、25枚から30枚。写真はグラフ、図を入れたりすると枚数はもっとかもしれない。
3分の2が理論、3分の1が実際の内容となる。
この"なんちゃって理論"がややこしい。専門書と言うが、そこまで専門書ではなくて良いし、誰々が打ち出したナントカ理論を使わなくても理論として成り立つ。
この大学とは違う"理論"の扱いが、私にはややこしいと感じ、なんちゃってと名付けた。
他の人のFacharbeitを見たり参考文献としにしたりはできない。つまり、まともな学問ではないということ。
それなのに、学問的に書く必要性はどこにあるのか。
アホらしい。
さて、話を戻し、理論について。
これは、例えば難民が一番最初に来る施設で働いている場合、どんな審査があり、どのように受入れに繋がるかを理論として書く。
実践の内容としては、理論として書いた部分と実際の施設で行われている重複部分を書けばいい。
勿論、教育学や心理学で学ぶ理論を使っても問題ない。実践では、働いている場所で実際に子供と行った内容を書いてもいい。
ドイツの大学と同じで、テーマを決めたら提出まで3ヶ月ある。私の学校では、テーマを各自決め、タイトルとサブタイトルを提出し、許可をもらう。
この際、タイトルは教師陣がビビビッと来るようなものではなくてはいけない。もし運動について書くなら"I like to move it"や"Gemeinsam schaffen wir(コロナ下のモットー:皆でやればやり遂げられる)" みたいな、大抵の人がすぐにわかるような言葉だったりする。
あ〜、あれ文字ったのね、というのもアリ。
正直、そんなタイトルじゃどんな内容かはわからない。(方向性はわかるかも)
そこで、実際の内容がわかるサブタイトルがつくことになる。
締め切り2週間前までは、いつでも変更できる。
どの学校も同じなわけではないと思う。
他の人のブログや投稿を見て、違いを知るのは楽しい。
誰かこれを見て、うちの州のうちの学校はこうなんですー!って教えてくれないかな。
いや、教えて下さい。
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