こんな感激見たことない…高知、東海大相模破り初V 1975年春(中)紙面で振り返る「高知の高校野球」
3月開幕の選抜高校野球大会。中四国地区から選出された高知高校のセンバツ初優勝(1975年)を、当時の高知新聞紙面で振り返る。高知の主力は、その年ヤクルトにドラフト1位で指名される杉村繁。決勝の相手は、のちに巨人の4番・原辰徳擁する東海大相模(神奈川)。延長にもつれる大熱戦だった。(敬称略)
勝ち越し前、あわやサヨナラ負け
決勝戦翌日の4月7日付運動面のメイン写真は13回、5-5の均衡を破った杉村の三塁打だ。バットを振り抜く杉村のすぐ近くに白球が写っている。まさに打った直後なのだが、注目したいのはその高さ。ベルトより低い。三塁打というからきっと高く高く飛んで外野手の間を真っ二つ…と想像していたのだが、すさまじい勢いの「球足の速い」三塁打だったらしい。1面の記事には「快音を残した打球はアッという間に遊撃右を抜け、左中間深くを転がった」とある。さすが「(西鉄の強打者)中西太2世」とも呼ばれた男である。
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