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TOKYO2020 熱戦の行方以外にも、見つめたいもの①

 TOKYO2020、オリンピック賛成派の方のブログに、その後、別の記事へのコメントという形で、直接に私の考えをお伝えしました。大変、人気があるブログで、賛否両論、多数のコメントがあったようですし、私の意見に対してどう思われたかはわかりませんが、伝えられてよかった。気持ちが一歩、前進したと感じています。
 開幕しても、私の生活的に、じっくり観戦したりする余裕はありませんが、色々な情報は気をつけて見ています。

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 開幕した以上、国内外の選手の方々は、悔いなきよう、存分に力を尽くした闘いをすればいい、と思っています。
 その一方、開幕したからと言って、今回、露呈した様々な問題が解決したわけでもなければ、うやむやに帳消しにされていいわけでもない、とも考えています。

 私自身、五輪・パラリンピックが本来、有する意義については、理解しているつもりです。五輪・パラリンピックそのものが悪いとは思いません。
 しかし、近年の五輪大会は、その本来の理念や意義にそぐわない要素が、あまりにも大きくなりすぎているのが現状ですし、今回の東京大会では、そうした問題点の数々が露骨に表面化したところが、多々、ありました。

 更に、日本の政治体制の問題も絡んで、私たちの社会にとって見過ごせない、大きな課題がいくつも積み上げられることになりました。

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 開幕した五輪で、人々が注目するべきは、勝負の行方とドラマ、メダルの数と色だけでしょうか?
 違うと思います。

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 直前までスキャンダルまみれだった開会式は、何とか無事に終わりました。
 暗い、地味だ、という印象を受けた方が多かったようですが、いくつかのパフォーマンスについては、演者の技量のすばらしさを堪能した、という評価もあったようです。
 そこに至るまでの展開からすれば、とりあえず体裁をつけられただけでも、大したものだという考え方もできるほど、ひどい話ばかりでした。
 現場で携わった方々のご苦労を想像するに難くないですが、そうした最低なドタバタ劇の数々が、なぜ起こったのか。その経緯や、それにかかって無駄に費やされたであろう労力と金銭的な問題など、これからしっかり検証されて行かねばならないでしょう。

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 開幕してみて、来日した選手団やメディアから、誘致の際に日本側が様々な嘘をついた、という反応が出ているようです。
 当然のことです。
 特に、気候の問題については、私自身、誘致の際に大きな疑問を感じましたし、日本全国の多くの人々が、おかしいと感じていたはずです。

 それなのに、どうして私たちは、あの時、はっきりとそう言わなかったのでしょうか?言えなかったのでしょうか?
 日本の、東京の7月、8月は、都市ごとサウナ風呂に入っているような蒸し暑さだと。
 普通の日本人なら、そんな季節に、東京の野外で真っ昼間にスポーツ大会をやろうなどと、そんなばかげたことは、決して考えたりはしないものだ、と。
 なぜ、言えなかったのでしょう?

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 …考えつくことは、まだまだあります。
 これから、少しずつ、まとめていこうかと思います。

 TOKYO2020。
 どうせなら、本当に貴重な機会だったと思えるようにしたい。
 なんだかんだ言って、終わってしまえば、無事に実施されたという結果だけが残り、今後も同じような形で五輪が開催され続けるようでは、いけないような気がします。

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