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ニューヨークのため息をギルエバンスのアレンジで

このヘレンメリルで有名なのは、ジャズ仲間では、「ユビソ」と言うことで通っている「you'd be so nice to come home to」。これを直訳すれば、帰っていれば嬉しい、 であり帰ることが実現していないことになります。

それは良いのですが「帰ってくれたら嬉しい」というのは誤訳で「あなたのところに帰れたら嬉しい(帰った時にあなたが居てくれたら嬉しい)」が正しいということで有名な曲です。誤訳だと言われると、意地でも確認したくなります。そのためにかえってこの曲を聴くことになります。そして、それが耳に残り、忘れなれないものとなります。曲を憶えると、自分のレパートリィに入れたくなります。ジャズは本当に楽しいものです。恐らく歌詞全体から色々と考えて訳されていたのではとも思います。この辺のミステリヤスな話題になっていることはコールポ―ターはもちろん知らないでしょうね。

このヘレンメリルは、世界的にはあまり有名ではなく、日本でだけ有名であるという話もあります。だけど、そんなことは関係ありません。いいものは良いです。

そのような中で、ギルエバンスがアレンジを担当した、ちょっと素敵なアルバムがあります。このタイトル曲では、ベースだけの上で、セクシーでけだるそうなハスキーボイスを堪能することができます。これがニューヨークのため息と言われている所以なのでしょうね。納得しました。

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