重厚重大な歴史のある大企業が継続していくためには、イノベーションや常に変化を受け入れるのと自分自身もある程度は変化していかなければならない。
伝統があればある程、伝統に寄っ掛かっている方が楽で何も考えなくて良くてすむ。高度成長期で拡大再生産の状況であればそれで良いであろう。
また、産業構造の変化によって事業内容を変えなければならないのは当然であろう。更に、パワハラやセクハラについても働き方改革による残業時間も然りである。
そのように変えなければ生きられないものについては、必然的に変えなけばならなく変えることについての抵抗感がなく、合意も得やすく変えることが容易である。
但し、企業が成長期に育んだ考え方や精神というものは、企業文化となって、その企業の発展の礎となり、その企業そのものとなっているものも多い。これは、他の企業との差別化でありその企業の個性でもあり強みでもあり更に言えばブランドでもある。
その個性も時代に受け入れられないものは、捨てざるを得ないが、そうでない企業文化もある。企業の発展に貢献したものである。差別化された素晴らしいものである。これに憧れるから入社したいという人も結構いると思われる。この害にならない、いや、企業の個性として育まれた素晴らしきものである。
この素晴らしいものも、全て受け入れられないものになってきている。ここがポイントである。時代に合わないもの、誰でもが駄目と思うものが受け入れられないのなら話は簡単であるが、特に、過去に素晴らしかった、そして今も素晴らしいと思えるものが、受け入れられないということに、長年携わって来た人が驚くのである。
これが多様化の現実なのである。だから多様化なのである。自分の常識が通用しなくなることを知るのである。価値観の多様化とはそんなことを言っているのではないかと感じている。
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