人間の複数性について
ハンナアーレントは人間とは何かを追求している。
それも動物的な側面よりは西欧的な高貴な古代ギリシャののポリスで活躍しそうな人間である。
人間とは本来こうあるべきとまで言いそうである。
ハイデッカーやヤスパースのもとで学んでおり、実存哲学の後継者を彷彿させる。
人間の複数性は行為ならびに言論の原則的条件である。
それは、同等性と相違性として現れるが、意思疎通のためにどちらにおいても必要になる。
また、人間は相違性を能動的に表現し他者との区別において個別性も持ち得る。
上記のように言われても良く分からないかと思う。
人間は一人として同じ人間はいなく、そのような世界で意思疎通を図るためには言葉と行為が必要であると説いている。
人間というカテゴリーでは、皆平等であり同じ人間であるという同等性がある。
皆言葉を使うことができ、行為をすることが出来る。
しかし、同じ人間はいないので相違性ということで言葉と行為によって個別性を理解してもらうことになる。
複数性とは一人ひとりを大切にし、全体主義に陥らさせなようにとハンナアーレントは力説しているようである。
それがハンナアーレントが描く人間ということになるのかもしれない。
ハンナアーレントをもっと理解したい。
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