全社で進めるDX!社員のデジタルリテラシー向上のポイントと育成施策
◆DX人材育成・デジタルリテラシー向上に向けたステップ
by パーソルイノベーション株式会社 TECH PLAY
課題①:非デジタル人材はそもそもスキルアップして勉強する意欲が低い
・そもそも忙しいし、優先順位を感じない。
・勉強の必要を感じない、勉強してもアウトプットする場がない。
勉強するマインドセットの醸成がそもそも大事!
デジタル人材を育成するとなったときは下記のステップが大事
①:デジタル人材の育成ゴールを明確に描く
②:現状の育成対象者のレベルを把握する
③:GAPを育成課題として、育成施策を考える
※ただし、このときに③のGAPが大きいことが多いので、
段階的な育成施策を導入することが必要。
①の進め方
トップダウン:経営戦略から逆算して定義していく。
ボトムアップ:ハイパフォーマーからのボトムアップも重要。
LMGの場合でいくと、次のステップとして「必要性理解」と「自分事化」を進めていく必要がある。
◆ 具体的には
上記の5つの観点から、全社施策がなかなか現場におちていかないことが多いと言われている。
1について
研修を始める前に、IT基礎用語の理解からはじめる。
加えて、Refreeze施策としてITパスポートの資格取得を義務づける。
2について
右側の小さい文字を拡大すると
社員任せで学習をばくっとさせるのではなく、ステップをこちらで定義し具体的なマイルストーンを提供する
3について
階層別で研修を行うのではなく、ひとりひとりのITリテラシーの向上にむけてITレベルを分けて研修を行う。
4について
学習結果をアウトプットする場を用意しておく
5について
個人や部門ごとに学習するのではなく、部門の横断をさせることで、同じ学びを実践している仲間同士での情報交換を定期的に行うことで学びの継続性と発展を目指す。
まとめ
上記の例をもとに、自社にカスタマイズして進めるのがおすすめ。
◆パネルディスカッション
Q: デジタルリテラシー向上に向けた社員の動機付けの方法を知りたい
A: DX推進チームからの一方的な発信になっていることが多い。現場の上長がどれくらい理解をして、上長から現場にどうコミュニケーションをとって下されているのかまで認識し、ディレクションができていない。
→現場の上長から現場メンバーへの1on1で伝えてもらうのが有効的
学習を義務づけして嫌々してもらうのではなく、学びを自主的に行っている人をアワードなどでスポットライトをあてて目標の魅力を上げるのが大切。
学習施策以上に、学習後のフィーチャをどれだけできるかがかなり大事。
多くのビジネスはデジタルをいかに使うかが大切になる中で、作れるようになる必要はない。まずはファーストステップとして既存ツールを使いこなせるようになるのが大事。
意外と使えていないデジタル機能をスモールステップで使ってもらって、「最初は抵抗感があるけど、つかってみるとやっぱり便利」を感じてもらえるかが大事。
Q: デジタルリテラシーのばらつきがあるときに、社内での教育を進めるべきか(一律の教育が難しい)
A: 5で伝えたように、デジタルリテラシーに合わせて部門を超えて勉強会を行う。水曜の12:15~12:45だけ勉強会を開いてあとはスラックのチームを作ってコミュニケーションを促進してもらっている。3ヶ月くらい続けていったときに、「この勉強会に入りたい!」という声があがるのが大切。
ただし、なかなか定着しない・開催が自主開催されない ことが多い。
→ googleの20%ルール。新しい仕組みをつくると乗りにくいので、既存の仕組みに入れ込む。全体会議やすでにある勉強会の中に組み込みに生かせるのが有効的。
ちなみに、上司がデジタルに詳しくないときは、知識の交換をお願いすることでいい関係性を構築する。ビジネスの観点を上司に教えてもらう代わりにデジタルについて後輩から教えて、学びを合算する動きを行う。
意外とビジネススキルが重要。
Q: 各社員、全社でどのようなリテラシーレベルを目指すべきなのか
A:
・会社全体で学ばせたいこと
・個々人で学びたいこと
これらは一致しないことが多いので、これらを統合させにいくことが大切。
デジタルリテラシーだけではなく、キャリアオーナーシップを高める(アイカンパニーとしての学習を促す)ことが大切。
「データの民主化」の話が多くでる。リクルートの場合は、AIロボットを導入しておいてそれを解放しておく、5000個の機械学習のうち80%はデータサイエンティスト以外が使っていた事実がある。
だれでもデジタルツールを気軽に活用できる世界観を目指していきたい。
◆Q & A
自分事化するために促すことは?
マインド変えて自分事化をさせるために、行動を変えることで自分事化を促す取り組みを導入するのが良い。
→ユーザーの声を聞きに行く、Udemyでアウトプットを出してもらう
目標設定シートにおいて、2/3は短期の目標を書いてもらう、1/3は長期に向けたデジタルを用いた目標を書いてもらい、コミットメントをしてもらう。
(この施策が大きく有効なケースが多い)
IT人材が学ぶべきことは?
IT人材はほっておくと専門領域を勝手に勉強するので。あえてビジネス側とIT従事者を混ぜて一緒に課題解決をするプログラムを組むなどすると課題解決のために学ぶ。
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