株:4月1日 日銀の短観が良くなかった
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するやん。
この記事にそそのかされて売買しないやん、せんきゅー。
日銀の短観
『じぇみに先生!日銀の短観って何ですか?』
じぇみに先生
『日銀の短観は、日本銀行が企業にアンケート調査をして、景気や物価の動きを調べる調査だよ。
例えば、会社の人に聞いてみるんだ。
「今月の景気は、先月より良いですか?悪いですか?」
「来月の景気は、今月から良くなると予想しますか?悪くなると予想しますか?」
「商品の値段は、先月より上がっていますか?下がっていますか?」
「来月の商品の値段は、今月から上がると予想しますか?下がると予想しますか?」
みんなからの答えを集めて、全体の景気や物価の動きを調べることができるんだ。
短観は、天気予報みたいなものだね。未来の景気や物価がどうなるか、ある程度予想できるんだよ。
例えば、短観で「景気が良くなると予想している企業が多い」という結果が出たら、本当に景気が良くなる可能性が高い。
日銀は、短観の結果を見て、日本経済の政策を決めるんだ。
例えば、景気が悪いと予想する企業が多い場合は、景気を良くするための政策をする。
逆に、景気が良くなると予想する企業が多い場合は、景気が過熱しないように、政策を変更することもあるんだ。
このように、日銀の短観は、日本経済を良くするための大切な役割を果たしているんだよ』
そんな大切な日銀の短観が4月1日に発表された
今日、日本の株が予想以上に下げているのはこの短観の影響も大きいかと思います。
大企業の経常利益予想がマイナス3.7%!
売り上げがプラス0.9%に対しての経常利益マイナスは人件費増か?
つまり、価格は上昇、賃金は上昇したが企業利益は上昇しないという不完全な状態。
そこに先行きの不安が出て大きく上げた株を中心に売られている。
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2021/tka2403.pdf
まずは製造業
大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス11と、ロイターがまとめた予測中央値(プラス10)を上回ったが4期ぶりに悪化した。
「自動車」はプラス13と、前回から15ポイント悪化。
「鉄鋼」や「非鉄金属」にも影響が出た。
「生産用機械」や「業務用機械」などからは海外需要の弱さが指摘された。
自動車はダイハツ問題でしょう。
機械の海外需要の弱さは中国の弱さはもちろんだが、アメリカや東南アジアはどうなのだろうか?
アメリカのISM製造業景気指数もずーっと50を下回っていますしね。
ただ、中国は景気がやや上向きらしいのね。
国家統計局が3月31日に発表した2024年3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8。
前月より1.7ポイント高く、6カ月ぶりに好調・不調の境目である50を上回った。
今日カシオ、ファナック、安川電機などが株価を上げたのはその関係。
調査した時期(短観の調査期間は2月27日から3月29日。回答基準日は3月13日)も関係するかもしれないが、『海外需要の弱さ』というのが具体的にどの地域なのか気になるよね。
これが中国を指していたのであれば問題は解決されそうなわけですから。
次に非製造業
インバウンド需要は良いが、コスト高から先行きは不安。
大企業・非製造業の業況判断DIは、ロイターがまとめた予測中央値(プラス33)を上回った。
価格転嫁の進展やインバウンド需要などが寄与して改善した。
先行き判断DIはプラス10と、小幅悪化を見込む。
「木材・木製品」、「非鉄金属」などから海外経済の先行きを懸念する声が大きかったほか、「鉄鋼」、「食料品」、「造船・重機」などコスト高への不透明感も聞かれた。
先行き判断DIはプラス27と、悪化を見込む。
「物品賃貸」や「卸売」から海外経済の動向や市況に対する不透明感、「不動産」、「電気・ガス」、「宿泊サービス」からエネルギーコスト高や原材料高への懸念が聞かれた。
だからこそ電気・ガスの補助金は続けるべきなのに
売上高経常利益率の推移
当たり前かもしれませんが、大企業と中堅、中小の差が大きい。
賃上げにしても大企業はこれだけ伸びているのですから大きく上げられるのでしょうが、中堅の製造業なんて2021年から利益率を下げているんですよ。
それで賃上げは厳しいよね。
雇用人員判断(全産業)の推移
人手不足が深刻。
企業金融関連判断(全産業)の推移
これはゼロ金利解除後にどう動くかが注目されるところですね。