【女将のエッセイ】コロナ、移転、妊娠…。正念場感がすごいこんなときでも、やっぱり自営業であり続けたいと思うわけ
今日も朝からPCで文字を打つという平和な日常を過ごしている私ですが、ふと自分の人生を高いところから俯瞰して見てみると、今ってもしかして、自営業の不安定要素がギュッと詰まったようなものすごい正念場な時期を過ごしているのかもしれないことに気がつきました。
考えてみれば、売り上げはまぁ良くないし、移転先はまだ決まらないし、まもなく臨月だというのにスタッフの数は十分じゃない。
できることから地道にこなしてはいますが、タイミング的に、いっそ今なら店をやめて旦那にどこかへ勤めに行ってもらうこともできます。
だけどできることならやめたくない。自営業って、やっぱりイイんですよね。
不安要素が重なりに重なってしまった
近況を少しだけお話しすると、ご存知のとおり、今回の新型コロナによって飲食業界は大打撃です。
デリバリーやテイクアウト、ECが活況となったり、ネット配信を使った新たなサービスなど新しいアイディアも出てきてはいますが「これやっとけば大丈夫」「感染騒動が収束するのはいつ」のようなはっきりとした答えはありません。
うちに関していうと、国や県からの給付金や借入金が入ったことで現時点では金銭的にそこまで困窮という状態ではないものの、やはり先の見通せない日が続いています。
そしてただでさえ大変なときに(これは前々から決まっていたことですが)店舗の移転と自宅の引越しが控えています。
大家さんにお願いしてなんとか数ヶ月だけ伸ばしてもらえたとはいえ、一刻もはやく次の店舗と住居を決めなければならない。にも関わらず、意外と物件がない!
うちの周辺、たしかにコロナ以降ポツポツと空きは出ているんですが、わりと大きな会社が運営している家賃のお高い路面店ばかりで。
個人の資金で開業できそうな小型店舗はそもそも以前からテナントじたいが少なく、コロナ禍にあっても小さなお店はなんだかんだで踏ん張っているので、なかなか空きが出ない。
仕方ないので今は隣町にも出向き、中古の店舗付き住宅の購入や、自宅と店が少々離れてしまうことも視野に入れ、いろんな可能性を含めて検討している段階です。
しかししかし、今いる地域を離れるとなると、産休に入るために何人も雇ったスタッフたちは離職してしまうかもしれません。
それでも、目の前の営業をこなすために大きなお腹で一日何時間もかけて研修を行なう毎日(自分でそうすると決めた&体調にはめっちゃ配慮してます)。
売り上げが思ったほど上がらなければ、積み重なる人件費もあとあと響いてくるでしょう…。いろんな問題がじわじわ来てるんです。
売り上げのこと、移転先店舗のこと、産休に入ったあとのスタッフのこと。それからプライベートでは、旦那がある件で裁判を起こしていたり、私は初めての出産で不安も多く抱えています。
こんなにも困難なことが重なっているのに平常心でいられるのは、私の場合、まぎれもなく一緒にいる旦那の強靭なメンタルのおかげ。良い意味で影響されまくっています。
「正念場感」に最近まで気がつかなかったのもそのせいでしょう。ひとりだったら潰れていたかもしれません。
やめるには最高のタイミング。だけどそれでも自営業を続けたいわけ
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